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【例文付き】Webライティングにおける文章の基本ルール・テクニック・NG表現21選

  • Webライティングにおける文章の基本ルールを知りたいなあ。
  • 読みやすくなるWebライティングの文章テクニックってあるの?
  • Webライティング実践中にやってしまいがちな、文章のNG表現を知りたいなあ。



こういった疑問にお応えします。


✓本記事の内容

  • Webライティングにおける文章の基本ルール9選
  • 一気に読みやすくなるWebライティングの文章テクニック7選
  • Webライティング実践中に間違いやすい文章のNG表現5選


✓著者の経験

こうすけ

博士(理学)の学位を取得している主夫ライターです。

以下の学術論文の執筆経験があり、文章の書き方を何度も訓練し熟知しています。

(大学紀要 >>農林水産省 農林水産研究情報総合センター内)

現在はランサーズの認定ランサーとして総額10万円以上の収益達成。

また本記事で紹介しているWebライター向けブログを始めて36日・11記事で1万円の収入を達成しています。


そんな私が解説します。


本記事は、


Webライティングをする上で必要な文章の書き方講座


となっています。


かなりボリューミーな内容ですが、文章の基本ルール・読みやすくなるテクニック・間違いやすいNG表現を網羅的に解説しているので、読むだけでWebライティングをする上での文章基礎力が身につき脱ライター初心者になれます。


全て例文付きで解説しているので、ブックマークをして何度も見返し、知識・技術の定着にお役立てください。


Webライティングにおける文章の基本ルール9選


Webライティングにおける文章の基本ルールを9つ紹介します。


  • 主語と述語を対応させる
  • 修飾語と被修飾語を近づける
  • 一文で伝えたいメッセージは1つにする
  • 一文の長さは40~60字程度に収める
  • 150字以内で改行する
  • 「です・ます調」と「だ・である調」を混在させない
  • 同じ文末表現を連続させない
  • 「~の」を連続して使わない
  • 同じ接続詞を連続で使わない


順番に解説しますね。


1. 主語と述語を対応させる


まずは読みやすい文章を書くために大切な、主語と述語の関係を説明しますね。


日本語の文章には主に3つの型があります。


  1. 何が(誰が) → どうする【動き】
  2. 何が(誰が) → どんなだ【様子・状態・性質】
  3. 何が(誰が) → 何だ【名詞+だ】


これらの文章の中で、主語・述語に該当する言葉は以下の通りです。


  • 主語:「何が(誰が)」にあたる言葉
  • 述語:「どうする」「どんなだ」「何だ」にあたる言葉


実際に以下の例文で主語・述語の関係を見ていきましょう。


何が(誰が) → どうする

私がブログ記事を執筆する

主語:私が

述語:執筆する

何が(誰が) → どんなだ

サイトデザインが美しい

主語:サイトデザインが

述語:美しい

何が(誰が) → 何だ

私が運営しているメディアはコウスケBLOGです。

主語:メディアは

述語:コウスケBLOGです


このように読者にわかりやすくメッセージを伝えるために、主語と述語を明確にすることが大切です。


こうすけ

しかし注意しないと、主語と述語が対応していない文章を書いてしまうことは案外多いものです。


たとえば以下の文章を例に見ていきましょう。


悪い例

Webライターの仕事は、クライアントから依頼されたWeb上の記事を執筆ます


意味は通じますが、主語と述語だけを見ると、


  • 主語:仕事は
  • 述語:執筆ます


となっていて、噛み合っていませんよね。


こうすけ

このように主語と述語が対応していないことを「文章のねじれ」といいます。


短い文章だと気付けますが、文章が長くなると間違いやすい表現の1つです。


文章のねじれを改善した例文は以下の通り。


改善例

Webライターの仕事は、クライアントから依頼されたWeb上の記事を執筆することです



この文章では、


  • 主語:仕事は
  • 述語:執筆することです


となっていて、主語と述語が対応していますね。


読者に違和感を与えないためにも、主語と述語がしっかり対応しているか確認していきましょう。


2. 修飾語と被修飾語を近づける


まず修飾語・被修飾語の意味を説明します。


  • 修飾語:ほかの言葉の内容を詳しく説明する言葉(係る言葉)
  • 被修飾語:修飾語によって説明される言葉(受ける言葉)


この説明だけではわかりづらいので、1つ例を見てみましょう。


青い空

修飾語:青い

被修飾語:空


このようにどんな空かを説明するために係る「青い」が修飾語、修飾語を受けた「空」が被修飾語と言います。


こうすけ

文章の意味を正確に伝えるためには、修飾語と被修飾語を近づけて書くことが大切です。


この知識を踏まえて、以下の文章を見てみましょう。


悪い例

これは、最新の乾燥機能付きのドラム洗濯機です。


この文章だと「最新の乾燥機能」なのか「最新のドラム洗濯機」なのか、係り受けの関係がピンとこないですよね。


次に「最新の乾燥機能」もしくは「最新のドラム洗濯機」を明確にした書き方をします。


改善例

「最新の乾燥機能」の場合

このドラム洗濯機は、最新の乾燥機能が付いています。

改善例

「最新のドラム洗浄機」の場合

これは乾燥機能付きの、最新のドラム洗浄機です。


このように修飾語と被修飾語の距離を近くに配置すると、何を説明しているのかが明確になります。


考えながら執筆に集中しているときほど、つい修飾語と被修飾語を遠ざけて書いてしまいがちなので、必ず確認していきましょう。


3. 一文で伝えたいメッセージは1つにする


読みやすく理解しやすい文章にするためには、一文で伝えたいことを1つに絞ることが効果的です。


こうすけ

これを「一文一義」の原則と言われます。


文章が簡潔になるほど、読み解くエネルギーが小さく済むので、読者の負担を軽減できるんですね。


たとえば一文に多くのメッセージを入れようとすると、次のような文章になってしまいます。


悪い例

Webライターは納期さえ守れば時間や場所に縛られずに働ける職業で、パソコン1台とネット環境があれば業務を完結できることから、副業として土日に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりするので、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるでしょう。


上の一文だと長くて読みづらい上に、たくさんのメッセージを詰め込みすぎて、結局何を伝えたいのか理解に苦しみますよね。


次の文章は「一文一義」の原則に当てはめて改善したものです。


改善例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業です。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるからです。たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりします。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるでしょう。


1つのメッセージのまとまりごとに「。」で区切ると、すっきり読みやすく、理解しやすくなったのではないでしょうか?


こうすけ

伝えたいことを1つずつ小分けすれば、読者が負担なく読み進められます。


「一文一義」を合言葉に、文章構成していきましょう。


4. 一文の長さは40~60字程度に収める


一文が長くなるほど、内容の理解に大きなエネルギーが必要となるため、読者に負担をかけてしまいます。


こうすけ

特にスマートフォンの場合、長い文章だと行数が多くて読みづらく、途中で読むのをやめてしまう原因となるでしょう。


たとえば以下の文章は、一文が130文字で構成されており、読みづらさを感じます。


悪い例

コロナ禍の影響から、在宅・オンラインですべて完結するWebライターを目指す人が、今後増えていくと予想されており、仮に打ち合わせがあったとしても、ZOOMなどのビデオ通話で済むのがほとんどで、対面で話す必要がないWebライターの仕事は、今の時代に適した働き方と言えるでしょう。【130文字】


3. 一文で伝えたいメッセージは1つにする」で説明した内容と同様に、長文な上に一文の中にメッセージが多すぎて、


結局何を伝えようとしているんだろう?


と理解しづらくストレスを感じますよね。


このような文章を読みやすくする工夫として、先述した「一文一義」を意識しながら文章を組み立てていくと解決できます。


改善例

コロナ禍の影響から、在宅・オンラインですべて完結するWebライターを目指す人が、今後増えていくと予想されています。【55文字】仮に打ち合わせがあったとしても、ZOOMなどのビデオ通話で済むのがほとんどです。【37文字】対面で話す必要がないWebライターの仕事は、今の時代に適した働き方と言えるでしょう。【40文字】


「一文一義」を心掛けたことにより、1つの文章の長さも自然と40~60文字前後になりました


長文は読者に負担をかけてしまうので、「一文一義」を意識しながら文章を40~60文字、長くても80文字以内に収めるようにしましょう。


5. 150字以内で改行する


近年Web上の記事は、スマートフォンで読まれることが多くなってきました。


実際に当ブログでも、以下の結果ようにスマートフォンで閲覧される傾向が高いです。


スマートフォンデスクトップPCタブレット
73.8%24.8%1.4%
コウスケBLOG 2022年2月~4月(3ヶ月間)のユーザー閲覧環境


こうすけ

スマートフォンで見てくれるユーザーが7割を超えていますね。


ご存じの通りスマートフォンの画面はパソコンよりも小さく、適度に改行しないと読みづらくなってしまいます。


ここで「3. 一文で伝えたいメッセージは1つにする」で紹介した例文をもう一度見てみましょう。


悪い例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業です。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるからです。たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりします。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるでしょう。【163文字】


一段落163文字ありますが、スマートフォンで見ると文章が長く感じてしまいます。


つぎに改行を入れた例文を見てみましょう。


改善例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業です。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるからです。【67文字】


たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりします。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるでしょう。【96文字】


途中で改行するだけ、読みやすくなったのではないでしょうか?


目安は100文字以内、多くても150文字以内で改行すると、文章全体を見渡せるので、スマートフォンでも見やすい文章になります。


こうすけ

とはいえメディアによって改行ルールはさまざまです。


クライアント業務の場合は、マニュアルに合わせて臨機応変に対応することが重要です。


自分でブログ運営する場合は、ユーザーに読みやすく違和感を与えないように、改行ルールを決めてサイト全体で統一感を出すように心掛けましょう。


6. 「です・ます調」と「だ・である」調を混在させない


文章末が「です・ます調」か「だ・である調」かで、読者に与える印象が大きく変わります。


  • です・ます調:丁寧で親しみがある
  • だ・である調:言い切って強く主張する


こうすけ

文章末の締め方が統一していないと、読者が違和感を覚え離脱する原因となるんですね。


それでは「3. 一文で伝えたいメッセージは1つにする」で紹介した例文を使って、「です・ます調」と「だ・である調」が混在した文章を見てみましょう。


悪い例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業です。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるから


たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりします。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるだろう


「です・ます調」と「だ・である調」が混在していると、かなり違和感がありますよね。


それではこの例文を「です・ます調」または「だ・である調」で統一してみましょう。


改善例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業です。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるからです


たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりします。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるでしょう

改善例

Webライターは納期さえ守れば、時間や場所に縛られずに働ける職業。なぜならパソコン1台とネット環境があれば、業務を完結できるからである


たとえば副業として土日の好きな時間に自宅で作業できたり、仕事帰りに無料Wi-Fiがあるカフェで執筆できたりす。Webライターは、リモートワークが主流になっている今の時代に即した職業の1つと言えるだろう


文章末が統一されて、違和感のない流れとなりました。


メディアが目指すターゲットやテイストに合わせて「です・ます調」か「だ・である調」かを決めた後は、記事だけでなくサイト全体でも文章末を統一していきましょう。


7. 同じ文末表現を連続させない


文末に同じ言葉が連続すると、読者に単調なイメージを与えてしまいます。


たとえば同じ文末が続いている文章例は以下の通りです。


悪い例

Webライターは初心者の方でも簡単に始められる職業です。なぜなら資格を取る必要がなく、職歴や年齢が問われないからです。また高価な機材が必要なく、パソコンとWi-Fi環境が整っていればできる仕事が多いです


子供が書いたような稚拙なイメージで、リズム感が悪いですよね。


文末に変化を加えて改善した文章は以下の通りです。


改善例

Webライターは初心者の方でも簡単に始めらます。なぜなら資格を取る必要がなく、職歴や年齢が問われないからです。また高価な機材が必要なく、パソコンとWi-Fi環境があればすぐにスタートできます


このように文末が単調にならないことで、稚拙な印象が消えて、読み進める上でのリズム感が改善されました。



同じ文末は2連続まで、3連続はアウトと覚えておきましょう。


ここで「です・ます調」で使える文末のバリエーションを紹介します。


文末バリエーション

  • ~ません
  • ~ましょう
  • ~しました
  • ~ください
  • ~とのこと
  • ~というもの
  • ~ではないでしょうか?


これらを使い分ければ、同じ文末が続くことなく、リズムが良い文章になります。


また以下のような体言止め(文の最後を名詞にする方法)もリズムを整える効果的なアクセントになるでしょう。


例文 体言止め

文字単価は「1文字の金額×記事の文字数」で計算されます。文字単価の一般的な相場は0.5円~3円前後。初心者の方が目指す文字単価は0.5~1.0円です。


しかし体言止めの使い過ぎには要注意です。


こうすけ

体言止めは使いやすい反面、どこかぶっきらぼうになる側面もあります。


メディアによっては体言止めを禁止していることも。


体言止めの使用をなるべく最小限に抑えて、文末のバリエーションを確保するように心掛けましょう。


8. 「~の」を連続して使わない


「~の」は文章をつなげる際に大変便利な助詞ですが、使い過ぎるとリズム感がなくなり、しまりのない文章になります。


まずは「~の」を連続した文章を見てみましょう。


悪い例

ここからは、執筆スピードを上げるため効果的な勉強方法紹介をします。


「~の」が4回も続くと、まとまりのない文章で読みにくいですよね。


この文章から「~の」を減らして改善した例文は以下の通りです。


改善例

ここからは、執筆スピードを上げる効果的な勉強方法を紹介します。


言い方を少し変えて「~の」が減ると、かなり文章がすっきりします。


こうすけ

一文に「~の」は1つだけが望ましいですが、2連続までなら許容される範囲です。


同じ言葉の重複は読みづらくなる原因になるので、2連続は注意信号3連続はアウトと心掛けていきましょう。


9. 同じ接続詞を連続で使わない


接続詞とは「そして」「しかし」「また」のような、前後の文をつなげる語です。


こうすけ

同じ接続詞が文頭で連続に使われると、読んでいる最中に違和感を覚え、集中力が切れる原因になります。


以下の例文を見てみましょう。


悪い例

クライアントに信頼してもらうために、納期を守ることは必須です。また何も連絡なしに納期が過ぎてしまうのは、マナーとして許されません。

また納期ギリギリも、クライアントに良い印象を与えないのも事実です。また納期ギリギリの場合は、その旨を一言メールで伝えておきましょう。


なんともリズム感がない文章ですね。


この場合は不要な接続詞を削除したり、別の言葉に置き換えたりすることで読みやすさを改善できます。


改善例

クライアントに信頼してもらうために、納期を守ることは必須です。何も連絡なしに納期が過ぎてしまうのは、マナーとして許されません。

また納期ギリギリも、クライアントに良い印象を与えないのも事実です。もし納期ギリギリの場合は、その旨を一言メールで伝えておきましょう。


このように接続詞を削除したり、適切に使ったりすることで読みやすい文章にできます。


リズム感を維持するために、接続詞の使い方に注意していきましょう。


一気に読みやすくなるWebライティングの文章テクニック7選

ここからは一気に読みやすい文章が書けるようになるテクニックを5つ紹介します。


  • 読点を打つタイミングは適切に
  • あいまいな表現を避ける
  • 冗長表現を避ける
  • 言葉の表記ルールを決める
  • 漢字やひらがな、カタカナをバランス良く使う
  • 一文の中で同じ言葉を連続で使わない
  • なるべく指示語は避ける


順番に解説しますね。


1. 読点を打つタイミングは適切に


ユーザーが記事を読んでいる最中に集中力を切らさないためにも、読点「、」を打つタイミングに考慮する必要があります。


読点を打つタイミングは主に以下の6つです。


  • 主語と述語の切れ目:「~は、~です」
  • 状況の説明:「~の際は、~です」
  • 比較するとき:「~に比べ、~です」
  • 逆説のとき:「~だが、~です」
  • ひらがなが続いて読みづらいとき
  • 「や」「と」「とか」「に」「および」の並列表現


こうすけ

適切に読点を置くことで、流れが良い読みやすい文章になりますね。


逆に少なすぎると文章が長く感じるし、多すぎるとまとまりのない文章になるので注意が必要です。


以下の例文を確認していきましょう。


悪い例(1)

Webライターが執筆するジャンルは転職や金融や恋愛やIT関連など多岐にわたります。


読点がなく、ユーザーにとってはどこに息継ぎをすれば良いかわからない文章です。


今度は読点を使いすぎた例文を紹介します。


悪い例(2)

Webライターが、執筆するジャンルは、転職や、金融や、恋愛や、IT関連など、多岐にわたります。


逆に読点が多すぎると文章をぶつ切りされた印象で、リズム良く読み進められません。


次に読点のバランスを整えて改善した文章を見てみましょう。


改善例

Webライターが執筆するジャンルは、転職や金融、恋愛、IT関連など多岐にわたります。


この文章での読点を打つポイントは2つあります。


1つ目は「Webライターが執筆するジャンルは」の主節の部分。


こうすけ

ここで意味の切れ目なので、読点のタイミングとしては適切です。


2つ目は並列を表す助詞の「や」と、読点の配置を工夫しました。


会話では「Aや、Bや、Cや、D」、悪い例(2)でいえば「転職や、金融や、恋愛や、IT関連など」のようにすべてに「や」を挟む言い方をします。


しかし文章では「AやB、C、D」のように、最初の情報の後だけに「や」を置いて、そのあとは「、」でつなげるのが基本です。


こうすけ

改善例でいえば「転職や金融、恋愛、IT関連など」の部分ですね。


他にも「と」「とか」「に」「および」などの並列表現でも同様の使い方をします。


この表現は頻繁に使われるので、覚えて使いこなせるようにしたいですね。


さらに次の例文のように、読点をつける箇所によって意味が変わる場合があります。


例文

  1. 私はテレビを見ながら勉強している息子に話しかけた。
  2. 私はテレビを見ながら勉強している息子に話しかけた。


例文1はテレビを見ているのは「私」で、勉強しているのが「息子」。


例文2ではテレビを見ながら勉強しているのが「息子」です。


こうすけ

読点の箇所によって、捉え方がまったく変わってきますね。


「意味の切れ目で読点を打つ」を合言葉に文章を書けば、読点が多すぎる・少なすぎるといった不自然な文章になりません。


以上のことを踏まえ、文章を書いた後は声に出して読んでみて、


  • 意味のまとまりで読点を打っているか
  • 息継ぎするタイミングが適切か
  • 適切な並列表現であるか


を確認していきましょう。


2. あいまいな表現を避ける


Webライティングの目指すべきゴールは、読者の悩みを解決する記事を書くことです。


記事であいまいな表現を使って、


この情報本当に信じていいの?


と読者を不安にさせてしまっては、本末転倒ですよね。


たとえば以下の例文のように、


悪い例

この本は、Webライティングの基礎知識が身に付くと思うので、ライター初心者の方におすすめのはずです


と書かれていたらどうでしょうか?


「身に付くと思うので」とか「~のはずです」と言われると、


  • 読む人によっては身につかないのかな?
  • あれ、実はおすすめではないのかな?
  • はっきり言えない理由があるのかな?


と感じてしまう読者もいるでしょう。


こうすけ

あいまいな書き方であれば、読者が「本を買って読んでみる」という次のアクションが踏み出せません。


本当におすすめなのであれば、以下の文章のように断定表現をしていきましょう。


改善例

この本は、Webライティングの基礎知識が網羅できるので、ライター初心者の方におすすめです


「できる」「ます」と言い切る文章を書くと、説得力の高い文章が書けます。


あいまいな表現をまとめたので、以下の5つは避けるようにしてくださいね。


  • ~と思います
  • ~のはずです
  • ~のようです
  • ~かもしれません
  • ~という可能性があります


あいまいな表現は柔らかい文章になるのですが、メッセージが伝わりにくく読者の心にまったく響きません


主張をあいまいにする表現は勇気をもって削っていきましょう。


3. 冗長表現を避ける


冗長(じょうちょう)表現とは、文章に不必要な語句があり、無駄に長い表現のことを指します。


こうすけ

冗長表現が多いと文章が回りくどく、意味が伝わりにくくなります。


ついやってしまいがちな冗長表現は以下の3つです。


  • 「~することができる」
  • 「~という」「こと」
  • 二重否定


順番に解説しますね。


「~することができる」


会話の中でもよく使われるのが「~することができる」です。


こうすけ

文法的に間違いではないのですが、連発すると読みにくい文章になります。


例を出して見てみましょう。


悪い例

Webライターは案件を獲得して、クライアントに記事を納品することができれば、報酬を貰ことができます。


無駄に長く、リズム感のない文章ですね。


この冗長表現を改善した文章は以下の通りです。


改善例

Webライターは案件を獲得して、クライアントに記事を納品できれば、報酬を貰えます


スッキリ意味が伝わりやすい文章になりました。


「~すること」は無くても意味が通じるので、文章を書く際は削除していきましょう。


「~という」「こと」の表現


意識しないと、ついつい使ってしまいがちな「~という」と「こと」の表現。


こうすけ

これらの表現は文章を回りくどくさせ、幼稚な印象を持たせてしまいます。


以下の例文を見てみましょう。


悪い例

文章力というものは、ビジネスに必要なスキルのことです。


長ったらしく、すっきりしない文章ですね。


次にこの例文の「~という」「こと」を削ってみましょう。


改善例

文章力は、ビジネスに必要なスキルです。


ものすごくシンプルで伝わりやすくなりました。


ストレートに理解しやすい文章にするためにも、「~という」「こと」はどんどん削っていきましょう。


二重否定


二重否定は、一文の中に2回否定する表現方法です。


たとえば、


  • 「計算できなくはないよ。でも面倒くさいな~。」
  • 「本を貸さないと言っているわけではないよ。でも僕の宝物だから大切に読んで欲しいんだ」
  • 「勉強しなかったといえば、嘘になるね。」


など肯定を強く印象づけるために、二重否定を使いますよね。


結局これらは、


  • 「計算はできるよ。でも面倒くさいな~。」
  • 「本を貸してもいいよ。でも僕の宝物だから大切に読んで欲しいんだ」
  • 「勉強したよ。」


という意味になります。


こうすけ

私たちの会話の中でも、はっきり肯定や否定をしたくないときに使われることが多いですよね。


しかしはっきりとした答えが求められるWebの文章では、あいまいな表現は好まれません


特に読者の悩みを解決する記事であいまいな表現を使ったら、


結局どうすればいいの?


と混乱させてしまいます。


ここで二重否定の文章例を紹介します。


悪い例

クラウドソーシングサイトは、初心者の方でも獲得しやすい案件が少ないわけではありません


結局、初心者向けの案件があるの?ないの?ってなりますよね。


二重否定を使わない表現だと、


改善例

クラウドソーシングサイトは、初心者の方でも獲得しやすい案件があります


のように、文章の意図がはっきり伝わります。


二重否定であいまいな意味のまま読者に伝わるのを避けるために、肯定か否定かをはっきりさせる表現をしていきましょう。


4. 言葉の表記ルールを決める


言葉の表記が統一されていないと、


いいかげんなWebサイトかな?


という印象を読者に与え、マイナス評価になりえます。


こうすけ

記事の中で表記にばらつきがあることを「表記ゆれ」「ゆらぎ」と呼ばれています。


たとえば「表記の揺れ」が起きやすい言葉は以下の通り。


  • 漢字、ひらがな、カタカナ:「猫」「ねこ」「ネコ」
  • カタカナ:「マネージャー」「マネジャー」
  • 送り仮名:「合わせる」「合せる」
  • 固有名詞:「Webライター」「WEBライター」「ウェブライター」
  • 半角数字、全角数字:「2022年」「2022年」
  • お金:「12000円」「12,000円」「1万2千円」
  • 日付:「2022/5/1」「2022年5月1日」「令和4年5月1日」「R4.5.1」
  • 単位:「kg」「Kg」「KG」「キログラム」


こうすけ

このように同じ意味の単語が、複数の要素で表現できます。


信頼されるメディアを目指すなら、記事全体およびサイト全体での表記ルールは設定すべきです。


表記ルールを統一する対策として、Microsoft Wordの文章校正ツールにあらかじめ表記基準を登録しておくことがおすすめ。


こうすけ

ルール以外の文字が入力されると注意してくれますし、タイピングミスや正誤の迷いを防げます。


ユーザーにとって読みやすい文章にするためにも、ツールを使いながら良く使う言葉の表記ルールを事前に決めましょう。


5. 漢字やひらがな、カタカナをバランス良く使う


文章を漢字やひらがな、カタカナを使ってビジュアル的にデザインすることは、メディアの印象を決める大事な要素です。


漢字が多すぎると硬いイメージ、ひらがなやカタカナが多すぎると間が抜けて見える印象を持たれます。


例えば以下の例文で比べてみましょう。


悪い例

【漢字がメイン】

想定読者が明確で無い場合は、依頼者に確認してから執筆を始める事が重要です。


漢字メインだと、パッと見て難解な専門書を読んでいる感覚になり、読むのをやめてしまう原因になります。


悪い例

【ひらがな・カタカナがメイン】

記事のターゲットがはっきりしないときは、クライアントにたしかめてからかきはじめましょう。


ひらがなやカタカナがメインだと、幼稚で内容が薄い印象を持たれて、読むに値しない文章だと離脱してしまいます。


改善例

【漢字・ひらがな・カタカナのバランス良く】

記事のターゲットがはっきりしない場合は、クライアントに確認してから執筆を始めましょう。


最後に漢字・ひらがな・カタカナをバランス良くした文章は、見た目でも読みやすく内容が理解しやすくなりました。


このように漢字・ひらがな・カタカナの割合をコントロールして、視覚的に読みやすくすることが大切です。


具体的なコントロールの仕方は以下の通り。


  • 漢字の「閉じる」「開く」を意識する
  • 類似語はないか確認する


順番に解説しますね。


漢字の「閉じる」「開く」を意識する


漢字の「閉じる」「開く」とは以下のような意味です。


  • 閉じる:言葉を漢字で書くこと
  • 開く:言葉をひらがなで書くこと


たとえば、


  • 頂く/いただく
  • 行う/おこなう
  • 例えば/たとえば


など。


漢字の「閉じる」「開く」は、メディアの持つイメージによってさまざまで、明確なルールは存在しません。


しかしWebライターの場合、クライアントによっては「閉じる」「開く」のルールを提示してくる場合があるので、マニュアルに沿って書くことが重要です。


自分でブログサイトを立ち上げる場合は、目指すメディアのイメージを想定しながら「閉じ」「開く」のルールを設定しておくべきでしょう。


一般的に開くことが多い漢字リストを掲載しておくので、参考にしてください。


「開く」漢字リスト

  • 事 → こと
  • 後 → あと
  • 時 → とき
  • 等 → など
  • 方 → ほう
  • 物 → もの
  • 所 → ところ
  • 是非 → ぜひ
  • 主に → おもに
  • 頂く → いただく
  • 行う → おこなう
  • 様々 → さまざま
  • 色々 → いろいろ
  • 分かる → わかる
  • 下さい → ください
  • 中でも → なかでも
  • 何より → なにより
  • 例えば → たとえば


類義語がないか確認する


単語の言い換えによって、「閉じる」「開く」をコントロールできる場合があります。


たとえば、


  • 視覚的 → 見た目には
  • 堅実に → コツコツと
  • 依頼人 → クライアント


などと違う言葉でも、同じような意味の言い換えができます。


言い換えの言葉を探したい場合は、『weblio類語辞典』を利用するのがおすすめです。


こうすけ

以下のように単語を入力するだけで、類義語が探しだせます。


1. 検索窓に調べたい単語を入力する

2. 「項目を検索」をクリック


3. 使いたい類語を選ぶ


ボキャブラリーを増やすのにも役立つので、迷ったらすぐに『weblio類語辞典』で検索してみましょう。


6. 一文の中で同じ言葉を連続で使わない


読者に単調なイメージを与えて飽きさせないためにも、ボキャブラリーを駆使して同じ言葉を連続で使わない工夫が必要です。


以下の例文を見てみましょう。


悪い例

SEO対策で重要なことは、想定読者を明確にして、読者ニーズのことを考え、読者満足度を上げることです。


こと」と「読者」が続いて、単調な上にくどい文章になっていますね。


次に「こと」「読者」を連続させない文章を見てみましょう。


改善例

SEO対策の本質は、想定読者を明確にして、ニーズを深掘りし、読み手の満足度を上げることです。


1ステップ目として、「重要なこと」を「本質」に変えて、不要な「こと」は削除しました。



「こと」や「もの」は便利なのですが、重複しやすいので注意が必要です。



2ステップ目として、「読者」がなくでも通じるところは省略したり、「読者」を「読み手」に変えたりして変化を持たせました。


特に言い回しを変えたい場合は、先述したように『weblio類語辞典』で調べるとすぐに類語が見つかります。


ほかの言葉に置き換える力がついてくれば、飽きさせずに最後まで読んでもらえる文章になります。


7. なるべく指示語は避ける


指示語とは、前の文章で出てきた言葉を「これ」「それ」「あれ」「どれ」などで言い換える言葉です。


こうすけ

「こそあど言葉」とも呼ばれます。


代表的な指示語は以下の通りです。


品詞
(近称)

(中称)

(遠称)

(不定称)
名詞これ、ここ、
こちら
それ、そこ、
そちら
あれ、あそこ、
あちら
どれ、どこ、
どちら
連体詞このそのあのどの
副詞こうそうああどう
形容動詞こんなそんなあんなどんな


指示語を使うことによって、同じ言葉や文節を繰り返すことによるくどさが無くなり、リズム感が良い文章に仕上がります。


しかし便利だからと言って多用してしまうと、読者に大きな負担をかける原因になります。


指示語の内容を推測しながら読んでもらう必要があるからです。


こうすけ

指示語が多くなればなるほど、読者が内容を判断する回数が増えて疲れてしまうんですね。


たとえば指示語を多用した以下の文章を見てみましょう。


悪い例

ブログ運営サービスは、主にWordpressブログか無料ブログかの2つに分けられます。もし収益化しやすい環境を整えたいなら、そのブログがおすすめです。


なぜならそれは独自ドメインを取得できるので、自由に広告を掲載できるからです。一方そのブログでは、運営側の規約により掲載できる広告に制限が多く、中には禁止されていることもあります。


「その」「それ」という指示語が連発しており、「Wordpressブログ」なのか「無料ブログ」なのかわからないですよね。


指示語を使わない文は以下のようになります。


改善例

ブログ運営サービスは、主にWordpressブログか無料ブログかの2つに分けられます。もし収益化しやすい環境を整えたいなら、WordPressブログがおすすめです。


なぜならWordPressブログは独自ドメインを取得できるので、自由に広告を掲載できるからです。一方無料ブログでは、運営側の規約により掲載できる広告に制限が多く、中には禁止されていることもあります。


「その」「それ」の指示語を全て、具体的な言葉を入れることで、理解しやすい文章になりました。


こうすけ

「こそあど言葉」は執筆が乗っているときに程、やってしまいがちです。


指示語はなるべく使わずに、具体的な言葉を当てはめる努力をして、読者に理解してもらいやすい文章作成を心掛けましょう。


Webライティング実践中に間違いやすい文章のNG表現5選

ここからはWebライティング実践中にやってしまいがちな、間違いやすい文章のNG表現を5つ紹介します。


  • 「~たり」の使い方
  • 二重表現
  • 同語反復(トートロジー)
  • 「~にもかかわらず」の表記
  • 形容詞 +「です」の表現


順番に解説しますね。


1. 「~たり」の使い方


「~たり」は何らかの動作や状態を、並べて表現したいときに便利な表現です。


しかし「~たり」は連続で使うルールがあり、知らずに単独で使ってしまうケースがあります。


実際の例文で確認していきましょう。


悪い例

読みやすい記事にするために、途中で画像を挿入したり、箇条書きや表を使うとよいでしょう。


2回目の「~たり」が省略されており、文法的にNGな使い方。


次に「~たり」を連続で使うルールに合わせた文章は以下の通りです。


改善例

読みやすい記事にするために、途中で画像を挿入したり、箇条書きや表を使ったりするとよいでしょう。


「~たり」を連続で使用しているのでOKとなります。


なお「~たり」は以下のように、ほかにも類似の動作・状態があることを暗に表現する方法として単独で使用するケースもあります。


例文

読みやすい記事にするために、途中で画像を挿入したりするとよいでしょう。


もちろんこのような使い方ができるのですが、


「たり」は2連続使用でお願いします。


とクライアントから修正をお願いされるケースも。


基本的に「~たり」は2回以上繰り返して使うと覚えておきましょう。


「たり」をつけ忘れてしまう対策として、Microsoft Wordで文章を作成すると、以下のように「たりを単独で使っている」と青下線で教えてくれます。



このような文章表現に関する最低限の間違いを教えてくれる機能があるので、記事の下書きはMicrosoft Wordの使用をおすすめします。


2. 二重表現


二重表現とは、同じ意味の言葉を重ねて使う表現のことを言います。


こうすけ

重複表現とも呼ばれています。


たとえば会話の中で、


  • 「頭痛が痛い」
  • 「色が変色する」
  • 「筋肉痛が痛い」


と言ってしまいがちですが、同じ意味の言葉が繰り返されているので、本来の日本語としては間違った使い方です。


重複表現をたくさん使ってしまうと、回りくどく違和感が残る記事になってしまい、読者が離れてしまう原因になります


正しく直すと以下の通り。


  • 「頭痛が痛い」 → 「頭痛がする」
  • 「色が変色する」 → 「変色する」
  • 「筋肉痛が痛い」 → 「筋肉痛がする」


このように読者にわかりやすい文章を提供するために、無くても意味が通る言葉はなるべく削除したいですね。


ここで間違いやすい二重表現を紹介します。


二重表現

  • 「今現在は」 → 「現在は」
  • 「まず初めに」 → 「初めに」
  • 「一番最初に」 → 「最初に」
  • 「一番最後に」 → 「最後に」
  • 「返信を返す」 → 「返信する」
  • 「被害を被る」 → 「被害に遭う」
  • 「広く普及する」 → 「普及する」
  • 「受注を受ける」 → 「受注する」
  • 「必ず必要です」 → 「必要です」
  • 「あとで後悔する」 → 「後悔する」
  • 「今の現状として」 → 「現状として」
  • 「違和感を感じる」 → 「違和感を覚える」
  • 「約100個程度です」 → 「約100個です」
  • 「はっきりと明言する」 → 「明言する」
  • 「連日暖かい日が続く」 → 「暖かい日が続く」
  • 「詳細を詳しく説明する」 → 「詳細を説明する」


普段何気なく使っている表現がいくつかあったのではないでしょうか?


今回紹介した二重表現以外にも、思わず使ってしまうものは存在します。


文章の見直しの際に、


  • 二重表現になっていないか?
  • 余計な言葉は使っていないか?
  • 削れる言葉はないか?


をチェックしていきましょう。


3. 同語反復(トートロジー)


同語反復とは、同じ意味の言葉を繰り返すことで暗に意味を持たせて、相手に何かを感じてもらいたいときに使う表現です。


こうすけ

トートロジーとも呼ばれていて、先述した二重表現の1つです。


次に例文を用意したので確認しましょう。


  • ニワトリは空を飛べないけど、鳥は鳥だよ。
  • 執筆スピードは速いといえば、速いです。
  • 相手は相手、自分は自分。


このように同語反復は日常会話の中で、意味ありげに強調したいときに使うことがあります。


しかしメッセージを正確に伝えたいWebの文章では、誤解を生む原因になるので、同語反復は使わないようにしましょう。


4. 「~にもかかわらず」の表記


「~にもかかわらず」は、以前に述べたことと反対のことを言う「逆接」の意味でよく使われます。


こうすけ

漢字にすると「~にも拘わらず」です。


しかし以下のような漢字の使い方をしている文章をよく見かけます。


悪い例

ブログ記事を毎日更新しているのにも関わらず、PV数が伸びない。


「かかわる=関わる」という印象が強いためか、「~にもかかわらず=~にも関わらず」を表記しがちです。


「関わらず」は「関係なく」という意味で使われることが多く、例文での使い方は意味が通りませんよね。


こうすけ

最近では「関わらず」が逆接の意味で通じるとされていますが、まだ一般的ではありません。


適切な「~にもかかわらず」の使い方は以下の通りです。


改善例

  • ブログ記事を毎日更新しているのにも拘わらず、PV数が伸びない。
  • ブログ記事を毎日更新しているのにもかかわらず、PV数が伸びない。


逆接を表す「かかわらず」を漢字で表現する場合は、「拘わらず」を使っていきましょう。


こうすけ

しかし新聞記者の間では漢字を使わずに、「~にかかわらず」とひらがなで統一しています。


誤用や間違いだと指摘されることを防ぐためにも、「~にもかかわらず」はひらがなで使用することをおすすめします。


5. 形容詞 +「です」の表現


形容詞 +「です」の表現とは、


  • 花が美しいです。
  • 空は青いです。
  • 地球は丸いです。


のような日常会話で使う表現のことを指します。


しかし文章にすると、小学生が書いたような稚拙な印象を受けるので、形容詞 +「です」の表現を禁止にしているメディアもあります。


なぜ稚拙で不自然な文章になるのでしょうか?


先ほど出した例文を「だ・である調」の「だ」に変えて表現してみましょう。


悪い例

  • 花が美しいです。 → 花が美しい
  • 空は青いです。→空は青い
  • 地球は丸いです。→地球は丸い


こうすけ

「だ」にするとかなり不自然ですね。


この不自然さは「です」や「だ」の前に「の」を加えることで解消できます。


改善例

  • 花が美しいのです。 → 花が美しいのだ
  • 空が青いのです → 空が青いのだ
  • 地球は丸いのです。→地球は丸いのだ


こうすけ

これは知っていないと間違えやすい表現です。


稚拙な印象を与えないためにも、「形容詞 + ~のです」という表現を覚えておきましょう。


まとめ:文章の基本ルールをマスターして、Webライティング初心者を脱出しよう!

本記事ではWebライティングをする上で必要な文章の書き方講座として、文章の基本ルール・読みやすくするテクニック・間違いやすいNG表現を網羅的に解説しました。


本記事の要約

Webライティングにおける文章の基本ルール9選

  • 主語と述語を対応させる
  • 修飾語と被修飾語を近づける
  • 一文で伝えたいメッセージは1つにする
  • 一文の長さは40~60字程度に収める
  • 150字以内で改行する
  • 「です・ます調」と「だ・である調」を混在させない
  • 同じ文末表現を連続させない
  • 「~の」を連続して使わない
  • 同じ接続詞を連続で使わない


一気に読みやすくなるWebライティングの文章テクニック7選

  • 読点を打つタイミングは適切に
  • あいまいな表現を避ける
  • 冗長表現を避ける
  • 言葉の表記ルールを決める
  • 漢字やひらがな、カタカナをバランス良く使う
  • 一文の中で同じ言葉を連続で使わない
  • なるべく指示語は避ける


Webライティング実践中に間違いやすい文章のNG表現5選

  • 「~たり」の使い方
  • 二重表現
  • 同語反復(トートロジー)
  • 「~にもかかわらず」の表記
  • 形容詞 +「です」の表現


Webライティングを始める初心者の方の場合、文章の書き方が合っているかどうか悩みますよね。


しかし今回紹介した文章ルールをマスターすれば、Webライティング初心者を脱出でき、読みやすい記事を書けるようになります。


本記事を何回も読み返して、Webライターやブログでステップアップするための基礎力を身につけましょう!


なおWebライターを始め方は、以下の記事で解説しているので参考にしていください。


>>Webライターの始め方講座【月3万円稼ぐ完全ロードマップ】


今回は以上になります。


当ブログの使用レンタルサーバー


表示速度が国内No.1を誇る『ConoHa WING』。「WordPressかんたんセットアップ機能」があり、初心者の方でも簡単にブログを立ち上げられます。以下の記事で、33枚の画像を使って丁寧にWordPressブログの始め方を解説してるので、参考にしてください。


>>ConoHa WINGを使ったWordPressブログの始め方7ステップ【最短10分】


当ブログの使用テーマ


WordPressテーマ『AFFINGER』は、デザインや機能が優れている上に、SEO対策がバッチリなので、ブログ初心者の方でも安心して利用できます。以下の記事で、AFFINGERを1ヶ月使った体験レビューやインストール方法を解説しているので、参考にしてください。


>>【成果あり】AFFINGERを1ヶ月使った体験レビュー【インストール方法も】

  • この記事を書いた人

こうすけ

現役の40代主夫ライターによるWebライター×ブログの始め方を発信中 | 大学で博士(理学)取得→化粧品メーカー課長に昇進→うつ病→脱サラして主夫ライター | SEO検定1級取得 | Google検索で1位が2記事・10位以内が10記事以上 | ブログで5桁の収益達成 | Webライティングによる「個人で稼ぐ方法」を教えます

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