
- そもそもWebライターにおけるテストライティングって何?
- Webライターがテストライティングで確認すべきポイントってある?
- テストライティングに落ちる原因や合格するコツを知りたいなあ。
- テストライティングに応募する際に注意する点ってある?
こういった疑問にお応えします。
✓本記事の内容
- Webライターにおけるテストライティングとは?テストの内容・流れを解説
- クライアントがテストライティングでWebライターの採用を判断する5つのポイント
- Webライターがテストライティングで確認すべき5つのポイント
- Webライターがテストライティングに落ちる5つの原因
- Webライターがテストライティングに合格する9つのコツ
- Webライターが絶対に受けてはいけないテストライティング5選
✓筆者の経験

博士(理学)の学位を取得している主夫ライターです。
主夫をしながら認定ランサーとして総額10万円以上稼いでいます。
またテストライティングを経験し、合格した後6ヶ月以上継続して受注しています。
そんな私が解説します。
本記事はWebライターにおけるテストライティングの基礎知識・押さえるべきポイント・実践方法まで網羅的に解説しており、合格する確率がアップします。
記事は5分ぐらいで読めるので、テストライティングに合格して継続案件をゲットしたいと思っている方は最後までご覧ください。
すぐテストライティングに合格するコツを知りたい方は、「Webライターがテストライティングに合格する9つのコツ」をクリックしてください。
Webライターにおけるテストライティングとは?テストの内容・流れを解説

テストライティングとは、
クライアントが仕事を正式に発注する前に、Webライターの実力などを確認するための執筆テスト
のことを言います。
特に継続案件の場合は、事前にテストライティングがあるのがほとんど。
クライアントとしては初見のWebライターにいきなり何記事もお願いするのではなく、まず1記事書いてもらって実力や相性などを判断したいと考えています。

就職活動でいえば、採用テストみたいなものですね。
テストライティングを通じて、クライアントとWebライターがお互いのことを知る機会となります。
ここからは実際のテストライティングの流れや内容を見ていきましょう。
✓テストライティングの流れ
例としてクラウドソーシングサイトでのテストライティングの流れは以下の8ステップです。
- ライティング案件に提案文を提出する
- 提案文が通れば、クラインアントから概要・レギュレーション・納期などが提示される
- 仮払いされる
- 記事を執筆・提出する
- クライアントによる記事の確認・修正依頼
- 記事の修正・再提出をする
- テストライティングの合否判定
- 報酬の支払い
特にテストライティングを受ける前に、提案文を提出して応募に通ることが前提条件です。
以下の記事で、クラウドソーシングサイトにおける提案文の作り方をテンプレート付きで解説しているので、参考にしてください。
>>【完全未経験OK】クラウドソーシングの提案文の書き方【裏技あり】
またテストライティングといえど、記事を執筆して提出するという立派な業務の一環なので、仮払いされたことを確認してから作業に取り掛かるのが鉄則です。

せっかく記事を執筆したのに、報酬が支払われないというトラブルを防ぐためです。
クラウドワークスの利用規約にも仮払いする前に業務を開始する行為は禁止であると明記されています。
クラウドワークス利用規約
第22条 禁止事項(30)
プロジェクト形式において、仮払いが完了される前に業務を依頼する行為、又は業務を開始する行為(但し、後払いを認めたクライアントの場合は、業務委託契約を締結する前に業務を依頼する行為又は業務を開始する行為)

くれぐれも仮払いされる前に、記事を提出しないようにしましょう。
✓テストライティングの内容
一般的なテストライティングは500~10,000文字程度の執筆テストです。
文字数やキーワードが指定されて、期限以内に提出する形となります。
テストライティングの例としては、以下の内容です。
テストライティング 例
キーワード 「資産運用 初心者」
文字数 3,000文字
・リード文
・本文
見出し1 初心者の方におすすめの資産運用3選
見出し2 資産運用で失敗を防ぐ5つの方法
見出し3 初心者向けのおすすめ証券会社3選
・まとめ
上記の記事構成でテストライティングをお願いします。
この例では見出しを用意してくれていますが、キーワードと文字数だけしか与えられない場合も。

ライターに求めるレベル感によって、テストライティングの難易度も変わります。
このようなテストライティングを通して、Webライターのスキルを確認し、継続的に仕事をお願いするか判断します。
クライアントがテストライティングでWebライターの採用を判断する5つのポイント

ここからはクライアントがテストライティングでどのように採用の判断をしているか、5つのポイントを見ていきましょう。
- 納期を守れるか
- マニュアルを守れるか
- レスポンスは良いか
- ライティング能力があるか
- 一緒に仕事がしやすいか
順番に解説します。
1. 納期は守れるか
納期はクライアントにとって、最重要といっても過言ではありません。
なぜなら記事が遅れると全体のスケジュールに影響が出てしまうから。

記事を納品したからといって、すぐにサイトへ掲載されるわけではありません。
記事納品後にクライアントがする作業は以下の通りです。
記事チェック→修正依頼→記事チェック→校正作業→入稿作業(文字装飾、画像挿入など)→記事の掲載
これらの作業が遅れることにより、予定していた記事の掲載日が延期する事態になる可能性があります。
またクライアントが上記の工程を外注しているケースもあり、後の工程でスタンバイしている方々のスケジュールも変更しなければならないので、皆様に迷惑かけることになってしまいます。
サイトへの掲載日が決まっているメディアであれば、記事が投稿できないことにより信頼性が落ちたり、売上げが減少したりすることに繋がることも。

Webライターとして、クライアントに大きな損失がでてしまうのは避けなければなりません。
記事の内容がいくら良くても、納期が守れなければ採用されるのは難しいでしょう。
2. マニュアルを守れるか
マニュアルとは記事執筆における文章表現や構成などのルールが書かれたものを言います。

レギュレーションとも呼ばれますね。
多くのクライアントは記事を外注化するために、マニュアルを設けていることが多いのです。
たとえば、
- 数字、英語、スペース、()は半角にすること
- 文体は「です・ます調」であること
- 商品名などは『』で挟むこと
などクライアントによってマニュアルは異なります。
テストライティングでは、マニュアルをしっかり読み込んで記事を執筆してくれるかどうかチェックします。
マニュアルを守ることは、記事執筆におけるスタートラインに立ったのと同じと言えるでしょう。
3. レスポンスは良いか
可能な限り早く返信すればクライアントを安心させ、お互いの信頼関係を築けるきっかけとなります。
逆にメールを送って2~3日経っても返信がないWebライターとは、仕事を進めていく上でストレスがかかるので、なかなか採用したいとは思わないはず。

クライアントからの連絡には、即レスを心掛けたいですね。
内容の確認や返答に時間がかかる場合は、
「◯時までに確認し、返信いたします」
のように、とりあえずメールを確認したこと伝えましょう。

そうすればクライアントは安心して、あなたの返答を待てるはず。
たとえばランサーズでは、「24時間以内のメッセージ返信率」が評価の対象になっています。
さらに認定ランサーになるためには24時間以内の返信率が80%以上である必要があります。
このようになるべく早く返信することが重要視されているので、クライアントからの連絡には即レスを徹底していきましょう。
4. ライティング能力があるか
Webライターに基本的なライティング能力があれば、仕事を頼みやすく、修正も少なくなりクライアントの手間が省けます。
ライティング能力とは以下の通りです。
- 基本的な文章ルールを把握している
- 結論ファーストで文章を書く
- 読者に理解してもらいやすい文章が書ける
- 文章の型を使える
- SEOライティングができる
記事をGoogleの検索上位に表示させるために、Webライターが上記の能力があるかどうか、クライアントはチェックします。
Webライターが覚えておくべき文章の型、基本ルール・テクニック・NG表現は、以下の記事で全て例文付きで解説しているので、しっかり覚えてテストライティングに臨みましょう。
>>【初心者でも簡単】Webライターに必要な5つの文章の型【テンプレート付】
>>【例文付き】Webライティングにおける文章の基本ルール・テクニック・NG表現21選
5. 一緒に仕事がしやすいか
クライアントにとってWebライターとの相性が良ければ、仕事がはかどりスムーズにプロジェクトが進行するでしょう。
たとえば、クライアントが求めるジャンルの記事が書けるWebライターなのかなどチェックします。
クライアントが金融系の記事を書いてもらいたいのに、Webライターが恋愛記事を得意としていたら、双方の意向がかみ合っていないですよね。

ジャンルによっても、文章表現の仕方も若干変わっていきます。
クラインアントはジャンルも含めて、仕事を一緒に効率良く進められるようなWebライターを探しています。
自分の得意なことがクライアントの求めるものと合致していれば、どんどんアピールして意識のすり合わせをしていきましょう。
Webライターがテストライティングで確認すべき5つのポイント

テストライティングを通してクライアント側だけではなく、Webライター側も今後やっていけるかどうか確認することが大切。
確認すべき内容な以下の5つです。
- 相性は良いか
- レスポンスが早いか
- 仮払い対応はしてくれるか
- 作業内容と報酬が見合っているか
- 自分はこのジャンルを書き続けられるか
順番に解説しますね。
1. 相性は良いか
クライアントとの相性は、作業を円滑に進めていく上で大事な要素。
たとえば以下のような対応であれば、テストライティングに受かったとしても、丁重にお断りしても良いでしょう。
- 返信があまりにも遅すぎる
- 指示が上から目線で高圧的
- Webライターのダメ出しばっかりしてくる

毎回このような対応だったら、気持ち良く仕事ができませんよね。
相性が悪かったと割り切って、次の案件に挑戦していきましょう。
2. レスポンスが早いか
クライアントのレスポンスの早さは、仕事をする上での作業効率にも影響してきます。
たとえば、
「見出しを作成したので確認お願いします。」
というメールをしたのに、回答が4~5日後だとその間執筆作業が止まってしまいますよね。
テストライティングのやり取りをしながら、返信がどのくらいのタイミングでもらえるか確認しましょう。
3. 仮払い対応はしてくれるか
クラウドソーシングサイト内の案件でテストライティングをする場合、クライアントが報酬の仮払いをしてから作業に取り掛かるのが必須です。
仮払い対応をしてくれないクライアントは、先述したようにクラウドソーシングサイトの規定に違反している行為です。

規定を平気で破るようなクライアントは、記事を納品後に音信不通になるケースも。
こちらからお願いしても仮払い対応しない場合は、悪徳クライアントの可能性が高いので、すぐに案件のお断りをしましょう。
4. 作業内容と報酬が見合っているか
案件によっては、文字単価と作業内容が見合っていないものがあります。
たとえば以下のような例を見てみましょう。
項目 | 案件例1 | 案件例2 |
---|---|---|
文字数 | 3,000文字 | 3,000文字 |
文字単価 | 1.3円 | 1.0円 |
作業内容 | 執筆のみ | 執筆、画像選定、WordPressに入稿 |
平均執筆時間 | 3時間 | 8時間 |
報酬 | 3,900円 | 3,000円 |
時給 | 1,300円 | 375円 |

これは私が実際担当した案件内容です。
作業内容、時給換算に関しても案件1の方が圧倒的に好条件ですよね。
どうしても挑戦したいジャンルだったら、案件例2のような条件をするのも手です。
しかしそうでなければ、作業時間と報酬が見合う案件を選んでいくのが良いでしょう。
5. 自分はこのジャンルを書き続けられるか
どうしても不得意なジャンルは存在します。
たとえば私の場合、女性の着物に関する記事を書いたことがあるのですが、予備知識が全くなくリサーチに相当時間がかかりました。
その結果2,000文字の記事で約26時間かかってしまい、時給は95円程度...。

自分にとってはかなりつらいジャンルでした(笑。
この状況であれば「執筆時間がかかりすぎる」と判断し、着物に関する記事は選択しないようにしてます。
このように自分にとって得意・不得意のジャンルがあるはずなので、テストライティングの時点で確認して見極めましょう。
Webライターがテストライティングに落ちる5つの原因

ここからはWebライターがなぜテストライティングに落ちてしまうのか、5つの原因を探っていきましょう。
- 納期を守らない、または納期がギリギリすぎる
- マニュアルが守れていない
- コピペしている
- 誤字・脱字が多い
- 文章がメディアのトンマナと合っていない
順番に解説しますね。
1. 納期を守らない、または納期がギリギリすぎる
先述したように納期を守ることはクライアントに信頼してもらうために、もっとも優先すべきことです。
何も連絡なしに納期が過ぎてしまうのは、マナーとして許されません。

また納期ギリギリも、クライアントに良い印象を与えませんね。
例えば納期が金曜日までだとして、金曜日の夜23:00頃に提出するのはほぼアウトと考えても良いでしょう。
なぜなら提出されるのかどうかクライアントは心配をするし、

もう記事は提出されないだろうな...。
と思われ、選考から外れる対象となるから。

納期ギリギリの場合は、その旨を一言メールで伝えておくことが大切です。
いずれにしても納期の1日前には提出するといった、余裕をもった納品が大切です。
2. マニュアルが守れていない
マニュアルには必要最低限守ってほしいルールが記載されています。

ルールが守られていなければ、クライアント側で修正しなければならず、余計な作業が増えるだけです。
お金を払ってWebライターに記事執筆を頼んでいるのに、余計な時間がかかってしまっては依頼する意味がないですよね。
どんなに良い記事を書いたとしても、マニュアルを無視していれば、採用は難しいと判断されるでしょう。
3. コピペしている
Webライターとして、文章のコピペは一発で信用を失うので絶対にNGな行為です。
コピペをすると以下のようなペナルティをうけることも。
- 著作権違反になり、損害賠償を請求される恐れがある
- Googelからペナルティを受け、検索順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりする

どちらにせよクライアントに迷惑がかかる行為です。
クライアントは必ず専用ツールでコピペしているかどうか確認しているで、すぐにバレます。
コピペに該当する行為は、以下のようなものを指します。
- まるまる文章をコピペする
- 一部分だけ文章をコピペする
- 過去に自分が執筆した記事の文章をコピペする
つまりWeb上に既にアップしている記事であれば、自分が執筆した記事の文章でもコピペ扱いになります。

Webライターとして絶対にNG行為なので、気を付けながら執筆していきましょう。
とはいえ他の記事を参考にしながら執筆していると、文章が似てきてしまうことがあります。
記事を作成する度にコピペチェックツール『CopyContentDetector』で確認することをおすすめします。

CopyContentDetectorは無料で利用できますよ。
使い方は以下の通りです。

1. CopyContentDetectorにアクセスし、コピペチェックしたい文章を貼り付ける。(無料プランは4,000文字まで)
2. 「規約に同意してコピペチェックする」をクリック

3. 「OK」をクリック

4. 数分待つと、右上画面に「すべてのチェックが完了しました。」と表示されるので、F5キー(再読み込み)をクリック

5. 下スクロールすると、結果が出ていてます。
目安は一致率判定が50%以下であること。
クライアントによっては『一致率判定が45%以下』など、マニュアルに定められている場合があります。
一致率判定を下げたい場合は、以下を確認しながらリライトをします。

6. 「詳細表示」をクリック

7. 「類似度判定詳細」の完全一致を検知(赤マーカー部分)と一部一致を検知(黄色マーカー部分)の部分をリライト
※一部一致を検知(青マーカー部分)のリライトは必要はありません。
→再度コピペチェックして、一致率判定が50%以下(目標の一致率以下)であることを確認する。
知らず知らずに文章が他のメディアと類似していることがあるので、コピペチェックは必ず確認していきましょう。
4. 誤字・脱字が多い
誤字・脱字が多ければ、その分クライアントの手間が増えると判断され、テストに落ちる原因となるでしょう。
たとえば、
今回紹介した方法でテストライティングは合格できますす。(→『す』の誤字)
のような誤字・脱字は、確認すればすぐに気付けるはず。
誤字・脱字がたくさんあるとクライントから

- 確認せずに納品しているのかな?
- 本採用しても誤字・脱字が多いんだろうなあ。
と思われ、採用とはならないでしょう。

理想はクライントが確認しなくても誤字・脱字がない状態です。
そうすればクライアントの確認が最小限で済んで、修正依頼もなく手間が省けます。
Webライターとして誤字・脱字ゼロが当たり前という心構えが大切です。
5. 文章がメディアのトンマナと合っていない
トンマナとは「トーン(tone)&マナー(manner)」を略した言葉で、一般的にWeb業界用語として使われています。
それぞれの意味は以下の通りです。
トーン:文章の調子
マナー:文章のルール
つまりWebライティングにおけるトンマナは、文字でメディアが持つ世界観を表現する意味合いを持ちます。
1番わかりやすい例だと、文体が「~です/~ます」と「~だ/~である」の場合があります。
それぞれの文体の印象は以下の通り。
です・ます調
柔らかく親しみがある印象
例文:Webライターは初心者でも始めやすい職業の一つです。
だ・である調
固くクールな印象
Webライターは初心者でも始めやすい職業の一つだ。
これらの文体を使い分けて、それぞれのメディアは世界観を統一しています。

私たちWebライターにおいても、メディアが持つ世界観に合わせて執筆することが大切です。
たとえば恋愛系のメディアの場合、
です・ます調
勇気をだして告白してみましょう!
という文章表現に対して
だ・である調
勇気を出して告白することが大切である。
のような固い印象だと統一性がないですよね。
トンマナはクライアントから提示されるマニュアルに書いている場合が多いので、確認が必要です。
あまりにもトンマナがかけ離れていると、採用が見送られる場合があるので注意しましょう。
Webライターがテストライティングに合格する9つのコツ

ここからはテストライティングに合格するコツを9つ紹介します。
- 納期に余裕をもって提出する
- マニュアルを読み込む
- 誤字・脱字をしない
- 納品先メディアとトンマナを合わせる
- 指定文字数を合わせる
- 記事の想定読者を明確にする
- 基本的な文章表現を意識する
- 文章の型を使って執筆する
- SEO対策をする
順番に解説しますね。
1. 納期に余裕をもって提出する
1日でも早く納品すれば、クライアントが後の作業(記事チェックや入稿作業など)を前倒しで進められますよね。

クライントの作業がスムーズに進行していくのを、ライター側から貢献できます。
たとえばテストライティングの納期が1週間後だとしても、2~3日後には提出してしまいます。
2~3日後の提出するライターはそうそういないはず。
その結果クライアントから「納期に余裕もって記事作成してくれるライターさん」として好印象を与えられ、他のWebライターとの差別化を図れます。
クライント目線で考えても、
- 納期に余裕をもって納品するWebライター
- 納期ギリギリに納品するWebライター
を比較した場合、記事の品質が同じだったら1の前者を選びたくなりますよね。
なるべく納期に余裕を持った納品を心掛けることによって、採用される確率はアップします。
注意点としては、納品を急ぎすぎて記事の品質が落ちてしまうこと。

納期を早めることだけに集中して、誤字・脱字が多かったら本末転倒です。
テストライティングは記事の品質が重要なので、品質が落ちてしまうなら無理して納品を早める必要はありません。
早めの納品が難しそうなら記事の質を落とさず、他の仕事に支障が出ない範囲で調整して、最低でも納期の1日前には提出していきましょう。
2. マニュアルを読み込む
クライアントが提示するマニュアルはかなり詳細に書かれていることが多く、ざっくり読んで内容を見落とすWebライターは意外と多いもの。

ページ数は10ページ以上あることはざらです。
マニュアルをすみずみまで読み込むだけでも、他のライターとの差別化を図れるはず。
たとえばマニュアルの読み込む方法としては以下の通りです。
- 執筆の前に熟読
- 執筆しながら確認
- 執筆後に読んで再確認
このように3段階で読み込むことで、ルールの抜け漏れは防げます。
マニュアルをしっかりと理解して、ルールに沿った執筆を心掛けましょう。
3. 誤字・脱字をしない
確認すればすぐ気付けるような誤字・脱字はゼロを目指したいところ。
以下の工程を踏むと誤字・脱字を最小限に減らせます。
- Microsoft Wordの校閲機能を使う
- 無料文章校正サービス『Enno』を利用する
- 2~3回声に出して読み直す
このような多重チェックをしながら、丁寧に確認することが大切。
Webライターにとって、
- 記事=商品
- クライアント=お客様
ですよね。
誤字・脱字が多い記事は、いくら良い内容でも不良品と言わざるを得ません。

テストライティングとはいえ、お金をいただく以上、良い商品(=記事)をお客様(=クライアント)に渡したいですよね。
最高な記事が提供できるように、できる限りのチェックをしていきましょう。
4. 納品先メディアとトンマナを合わせる
テストライティングにおいて、以下のようにクライアントから「メディア記事を確認してください」という依頼があります。
以下の記事を参考に執筆をお願いします。
url:https://~
これは「メディアのトンマナを合わせてください」という意味。

メディアが持つ世界観を統一するために、トンマナを合わせて執筆することが大切です。
トンマナは以下のように、マニュアルに書いている場合が多いですよ。
トンマナ例
文体の統一感:です・ます調で統一すること
表記の統一感:数字・記号・英語はすべて半角「100/ABC」で表記すること。全角「100/ABC」は禁止。
テイストの統一感:「!」や「?」は基本的に使用を控えてください。
段落・改行の統一感:一文が100文字を超える場合は必ず改行すること
トンマナを合わせるためには、マニュアルを読み込むことが必須です。
また「です・ます調で統一してください」と書かれていても、実際にサイトを確認すると、
- 「~ですよね。」
- 「~かも。」
などフランクな表現で使われていることもあります。
以下に「です・ます調」でも硬めな文章とフランクな文章を載せておきます。
です・ます調 例文1
硬め:Webライターにとって、文章表現を学ぶことは大切です。
フランク:Webライターにとって、文章表現を学ぶことは大切ですよね!
です・ます調 例文2
硬め:自己中心的と思われる可能性があります。
フランク:自己中心的と思われるかも。
このように文章が硬めなのかフランクなのかという部分も、実際の記事を読んで確認していきましょう。
5. 指定文字数を合わせる
記事の文字数もトンマナの一つ。
なるべく指定文字数に近い記事を納品するWebライターは、クライアントに重宝されます。
たとえば指定文字数が3,000文字の場合、以下の点に気を付けましょう。
- 3,000文字未満にならないこと
- 多くても3,200~3,300文字以内に収める
3,000文字より下回るのは印象悪いですし、多すぎてもメディアのトンマナに合わない可能性があります。

指定文字数 + 200~300文字になるようにできるだけ調整しましょう。
どうしても指定文字数をオーバーしすぎてしまう場合は、クライアントに問題がないか確認してください。
6. 記事の想定読者を明確にする
「記事のターゲット=想定読者」を明確にすることで、クライアントが求める内容を執筆できます。
たとえばテストライティングのキーワードが「Webライター、始め方」の場合、この情報だけだと以下のようにいろいろな想定読者が予想されます。
想定読者 例
- 会社員男性の場合:Webライターの求人がある企業に転職する
- 主婦の場合:在宅Webライターとして稼ぐ方法
- 大学生の場合:授業の合間にWebライターとして活動する方法

想定読者によって若干内容が変わってきますよね。
最終的にクライアントが求める記事に仕上げるためにも、想定読者があいまいだったら、しっかり明確にして執筆にとりかかりましょう。
クライアントに質問をすれば、
想定読者は以下の通りでお願いします。
・年齢:30~40代
・性別:男
・職業:会社員
・世帯規模:妻、子供あり
などと回答をいただけるはずです。
記事の方向性がぶれないように、記事の執筆前にクライアントに相談することをおすすめします。
7. 基本的な文章ルールを徹底する
文章表現はクライアントが提示するマニュアルに書いてあることがありますが、Webライターとして基本的な文章の基本ルールは押さえておきたいところ。
文章の基本ルール・テクニック・NG表現は以下のようなものを指します。
✓Webライティングにおける文章の基本ルール9選
- 主語と述語を対応させる
- 修飾語と被修飾語を近づける
- 一文で伝えたいメッセージは1つにする
- 一文の長さは40~60字程度に収める
- 150字以内で改行する
- 「です・ます調」と「だ・である調」を混在させない
- 同じ文末表現を連続させない
- 「~の」を連続して使わない
- 同じ接続詞を連続で使わない
✓一気に読みやすくなるWebライティングの文章テクニック7選
- 読点を打つタイミングは適切に
- あいまいな表現を避ける
- 冗長表現を避ける
- 言葉の表記ルールを決める
- 漢字やひらがな、カタカナをバランス良く使う
- 一文の中で同じ言葉を連続で使わない
- なるべく指示語は避ける
✓Webライティング実践中に間違いやすい文章のNG表現5選
- 「~たり」の使い方
- 二重表現
- 同語反復(トートロジー)
- 「~にもかかわらず」の表記
- 形容詞 +「です」の表現
これらの文章の書き方を押さえておくことで、読みやい記事を書けます。
以下の記事で全て例文付きで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
>>【例文付き】Webライティングにおける文章の基本ルール・テクニック・NG表現21選
8. 文章の型を使って執筆する
文章の型を使えば、わかりやすく論理的な内容に仕上げられるので、テストライティングに合格する確率が高まります。
たとえば文章の型としては以下の通り。
- 記事全体の型
- リード文の型
- 本文で使えるPREP法
- まとめの型

これらの型を使えば読者に理解してもらいやすい文章が書けるので、クライアントの評価も高いのです。
以下の記事で、文章の型をテンプレート付きで紹介しているので参考にしてください。
>>【初心者でも簡単】Webライターに必要な5つの文章の型【テンプレート付】
9. SEO対策をする
クライアントがWebライターに記事の執筆をお願いする主な目的は、以下の通りです。
検索順位が高い記事を執筆してもらい、メディアから発生する売り上げをアップさせること
この目的を達成するためには、SEO対策が必須です。

SEO対策はGoogle検索結果で上位を狙うことです。
SEO対策の代表的なポイントは以下の3つ。
- 検索意図を考える
- タイトル・見出しにキーワードを入れる
- 読者の悩みを解決する記事を書く
これら3つを満たした記事を執筆する必要があります。
基本的なSEO対策はクライアントから提示されるマニュアルに書いているので、しっかりと読み込んで、ルールに沿った執筆を心掛けましょう。
Webライターが絶対に受けてはいけないテストライティング5選

残念ながらテストライティングと称して記事を安く買い叩いたり、記事だけを持ち逃げしたりする悪徳クライアントがいるのは事実です。
以下の案件には応募しないように細心の注意を払っていきましょう。
- 合格後の文字単価が0.5円未満の案件
- テストライティングの報酬が支払われない案件
- テストライティングの報酬が本契約の50%未満である案件
- クライアントの実績がゼロ
- 複数記事のテストライティングをさせる
順番に解説しますね。
1. 合格後の文字単価が0.5円未満の案件
せっかくテストライティングを受けているのに、合格しても文字単価が0.1~0.4円の場合は単価相場が低すぎです。

記事を安く買い叩いている傾向があるので、あまり誠実なクライアントとは言えません。
テストライティング後の文字単価0.5円未満の案件は避けていきましょう。
できればテストライティング後の文字単価は1.0円以上を目指したいところ。
もちろん挑戦したいジャンルで、これから実績を作っていきたいという状況であれば文字単価0.6円~0.9円もありです。

しかし文字単価1.0円未満は効率的に稼げずに疲弊するばかりで、せっかく始めたWebライターを途中であきらめてしまうことも。
テストライティングを受ける以上、初心者であっても合格後の文字単価は1.0円以上の案件に挑戦していきましょう。
2. テストライティングの報酬が支払われない案件
テストライティングと称して無償でライターに記事を書いてもらい、持ち逃げしようとする悪徳クライアントがいます。
先述したように、テストライティングも業務の一環で当然報酬は支払われるものです。

テストライティングが無報酬だったら、始めから応募はやめましょう。
自分の身を守るためにも、テストライティングの条件は良く目を通しておくことが大切です。
3. テストライティングの報酬が本契約の50%未満である案件
テストライティングとはいえ、記事を仕上げるためにリサーチ・執筆・推敲・修正などの手間がかかっていますよね。
それに対して報酬が本契約の50%未満であるのは、労力に見合った報酬が支払われていません。

たとえば本契約後の文字単価が1.0円に対して、テストライティングでは0.5円以上が妥当です。
報酬が本契約の50%未満のテストライティングは、記事を書くための労力を見合っていないのでお断りをしましょう。
4. クライアントの実績がゼロ
クラウドソーシングサイトで実績ゼロのクライアントは、無償で記事を集めるだけにアカウントを作成している可能性があります。
たとえば複数のアカウントを作り同じ案件で募集をかけ、記事が納品されたらアカウントを消して、記事を持ち逃げする被害があることも。

そんな被害に合わないためにも、クライアントのプロフィールはしっかり目を通しておくべきです。
仮に実績ゼロでもしっかりしたクライアントであれば、プロフィールを作りこんでいたり、サイトURLが掲載されていたりします。
プロフィールの内容が薄かったら、怪しいと判断し応募しないようにしてください。
5. 複数記事のテストライティングをさせる
1記事書けばWebライターの能力はわかるもの。
しかし何度もテストライティングをさせて記事を納品させるのは、記事を安く買い叩いている可能性があります。

実際私もWebライターを始めたてのころ、勝手がわからず「テストライティングを3件したのち本契約に移る」という案件で執筆していました。
しかし2記事目あたりから修正が異常に多くなったり、明らかにリサーチに時間がかかる案件が回ってきたりと割が合わないと感じたので、その後はお断りしました。
複数記事のテストライティングはWebライター側もメリットがないですし、クライアントも安く大量の記事を集めている可能性があります。
1記事でライティング力を見極めないクライアントの案件には、最初から応募しないのが得策です。
まとめ:テストライティングに合格して継続案件を獲得しよう!

今回はWebライターがテストライティングに臨む際の、確認すべきポイント・落ちる原因・合格するコツなどを解説しました。
本記事の要約
✓Webライターにおけるテストライティングとは?
クライアントが仕事を正式に発注する前にWebライターの実力などを確認するための執筆テスト
✓クライアントがテストライティングでWebライターの採用を判断するポイント5つ
- 納期を守れるか
- マニュアルを守れるか
- レスポンスは良いか
- ライティング能力があるか
- 一緒に仕事がしやすいか
✓Webライターがテストライティングで確認すべき5つのポイント
- 相性は良いか
- レスポンスが早いか
- 仮払い対応はしてくれるか
- 作業内容と報酬が見合っているか
- 自分はこのジャンルを書き続けられるか
✓Webライターがテストライティングに落ちる5つの原因
- 納期を守らない、または納期がギリギリすぎる
- マニュアルが守れていない
- コピペしている
- 誤字・脱字が多い
- 文章がメディアのトンマナと合っていない
✓Webライターがテストライティングに合格する9つのコツ
- 納期に余裕をもって提出する
- マニュアルを読み込む
- 誤字・脱字をしない
- 納品先メディアとトンマナを合わせる
- 指定文字数を合わせる
- 記事の想定読者を明確にする
- 基本的な文章表現を意識する
- 文章の型を使って執筆する
- SEO対策をする
✓Webライターが絶対に受けてはいけないテストライティング5選
- 合格後の文字単価が0.5円未満の案件
- テストライティングの報酬が支払われない案件
- テストライティングの報酬が本契約の50%未満である案件
- クライアントの実績がゼロ
- 複数記事のテストライティングをさせる
テストライティングの押さえるべきポイントがわからないと、応募することに戸惑ってしまいますよね。
しかし今回紹介した方法を実践すれば、確実にテストライティングに合格する確率がアップします。
本記事を参考にテストライティングの大切なポイントを押さえながら、継続案件をゲットしていきましょう!
なおテストライティングを受けるには、まずクライアントに提案文を提出することからスタートです。
以下の記事でクラウドソーシングにおける提案文の書き方を、テンプレート付きで解説しているので参考にしてください。
>>【完全未経験OK】クラウドソーシングの提案文の書き方【裏技あり】
今回は以上となります。
✓当ブログの使用レンタルサーバー

表示速度が国内No.1を誇る『ConoHa WING』。「WordPressかんたんセットアップ機能」があり、初心者の方でも簡単にブログを立ち上げられます。以下の記事で、33枚の画像を使って丁寧にWordPressブログの始め方を解説してるので、参考にしてください。
>>ConoHa WINGを使ったWordPressブログの始め方7ステップ【最短10分】
✓当ブログの使用テーマ

WordPressテーマ『AFFINGER』は、デザインや機能が優れている上に、SEO対策がバッチリなので、ブログ初心者の方でも安心して利用できます。以下の記事で、AFFINGERを1ヶ月使った体験レビューやインストール方法を解説しているので、参考にしてください。
>>【成果あり】AFFINGERを1ヶ月使った体験レビュー【インストール方法も】