
- そもそもSEOにおける検索意図ってなに?
- SEOにおいて検索意図って重要なの?
- 検索意図の具体的な調べ方を知りたいなあ。
- 検索意図を満たしたコンテンツを作成するコツってあるの?
こういった疑問にお応えします。
✓本記事の内容
- SEOにおける検索意図とは?理解するための基礎知識を解説
- SEOにおいて検索意図が重要な理由3つ
- 【SEOに必須】検索意図の調べ方9つ
- 検索意図からSEOに強いコンテンツを作成する方法5ステップ
- 【SEO対策】検索意図をコンテンツに活かすコツ3つ
✓著者の経験

博士(理学)の学位を取得している主夫ライターです。
Google検索で1位が2記事・10位以内が10記事以上の実績があります。
現在はランサーズの認定ランサーとしてWebライターの活動をしています。
本記事はSEOライティングをする上で必須の検索意図について、基礎知識・調べ方・コンテンツに活かすコツまで網羅的に解説しており、初心者の方でも読むだけでユーザーのニーズを満たした記事が書けるようになります。全て実例を交えて解説しているので、ブックマークをして何度も見返し、知識・技術の定着にお役立てください。
なお本記事で提示している検索結果の内容は、2022年6月時点のデータです。これらのデータは日々変動しているので、あくまで目安としてご理解ください。
すぐに具体的な検索意図の調べ方を知りたい方は、「【SEOに必須】検索意図を調べる方法9つ」をクリックしてください。
SEOにおける検索意図とは?理解するための基礎知識を解説

ここではSEOにおいて、ユーザーの検索意図を理解するために必要な基礎知識を解説します。
- SEOにおける検索意図とは?
- キーワードの単語数による検索意図の違い
- 検索意図における2つのニーズ
- 検索意図の4分類
順番に解説しますね。
1:SEOにおける検索意図とは?
SEOにおける検索意図とは、
ユーザーがキーワードを検索する目的
のことを言います。
つまりユーザーの検索意図は、
- 何を知りたいのか?
- どんな状況なのか?
- なぜキーワード検索したのか?
といった、キーワードの裏側に潜む悩み・状態・気持ちのことです。

「検索意図=ユーザーが求めていること」ですね。
たとえばユーザーが、「ブログ 収益化 仕組み」というキーワードで検索した目的は、

ブログを収益化させる仕組みを知って、稼げるようになりたい!
と考えられます。
このようにSEOにおける検索意図は、ユーザーがキーワードを検索するときに期待するコンテンツと言えますね。
2:キーワードの単語数による検索意図の違い
一般的に検索するキーワードの単語数によって、検索意図の数が決まってきます。ここではキーワードの単語数における、検索意図の例を見ていきましょう。
たとえば、
- 「ブログ」:単語1つのシングルワード
の場合、

- そもそもブログの定義は何?
- ブログの書き方を知りたい
- ブログを始めたい
- おすすめのブログサービスは何?
- ブログで稼ぐ方法を知りたい
のような検索意図が考えられます。上記の例はほんの一部で、「ブログ」というキーワードからさまざまな検索意図が考えられ、記事を書く難易度は非常に高くなります。

シングルキーワードは検索意図を絞り込むのが難しいですね。
次に、
- 「ブログ 始め方」:2語の複合キーワード
の場合は、

- ブログの始め方を知りたい
- 無料でブログを始めたい
- 副業でブログを始めたい
- ブログの始め方を紹介している本が欲しい
- 趣味のブログとして日記を始めたい
のように、キーワードが1つ加わったことで、「始め方」を軸に検索意図が絞られてきました。
さらに、
- 「ブログ 始め方 副業」:3語の複合キーワード
の場合は、

- 副業としてブログの始め方を知りたい
- 副業としてブログで稼げるようになりたい
などと、キーワードが3語になったことで検索意図がかなり絞られました。
このようにユーザーが検索するキーワードの単語数が多くなればなるほど、検索意図は絞りやすく記事が書きやすくなる特徴があります。
3:検索意図の4分類
2021年にGoogleが公表した「Google検索品質評価ガイドライン」によれば、検索意図は以下の4つに分類されます。
検索意図の4分類
- Knowクエリ
- Doクエリ
- Websiteクエリ
- Visit-in-personクエリ

この4つは「検索クエリ」と呼ばれています。
検索クエリとは、
ユーザーが実際に検索するときに、検索窓に打ち込むキーワード
のことを言います。つまり検索意図をキーワードとして言語化したものが検索クエリです。
ここからは4つの検索クエリを順番に説明しますね。
1. Knowクエリ
Knowクエリとは、
「何かを知りたい」と思ったときに、ユーザーが検索するキーワード
のことを言います。

Knowクエリは「情報検索キーワード(トランザクショナルクエリ)」とも呼ばれています。
たとえばKnowクエリは、
- 「ブログとは」:そもそもブログがどういうものなのかを知りたい
- 「ブログ 副業 メリット」:ブログを副業で始めるメリットを知りたい
- 「ブログ SEO 文字数」:SEO対策として、ブログに最適な文字数を知りたい
のように、ユーザーが何かの情報・知識・技術を知りたいという思いで検索したキーワードです。
2. Doクエリ
Doクエリは、
「何か行動を起こしたい」と思って検索するキーワード
のことを言います。

Doクエリは「購入検索キーワード(トランザクショナルクエリ)」とも呼ばれています。
たとえばDoクエリは、
- 「ブログ 始め方」:ブログを始めたい
- 「パソコン 通販」:パソコンを通販で購入したい
- 「格安航空券 予約 沖縄」:沖縄行きの格安航空券を予約したい
などと、ユーザーが具体的な商品やサービスを探すために検索していることが多く、そのまま購入(成約)につながりやすいキーワードと言われています。
3. Websiteクエリ
Websiteクエリとは、
ユーザーが特定のWebサイトにアクセスして、情報収集するときに検索するキーワード
のことを言います。

Websiteクエリは「指名検索キーワード(ナビゲーショナルクエリ)」とも呼ばれています。
たとえば以下のようなキーワードが、Websiteクエリです。
- 「Amazon 本」:Amazonで本を買い物したい
- 「Yahoo 天気 沖縄」:Yahooで沖縄県の天気を調べたい
- 「楽天 ふるさと納税」:楽天でふるさと納税の返礼品を探したい
企業やサービス名を含んで検索しているので、アクセス先と目的が明確である特徴があります。
4. Visit-in-personクエリ
Visit-in-personクエリは、
実際にお店をオフラインで探しているときに検索するキーワード
のことを言います。
たとえばVisit-in-personクエリは、以下のようなキーワードです。
- 「沖縄そば 那覇市」
- 「アウトレット 軽井沢」
- 「ガソリンスタンド」
例として「沖縄そば 那覇市」と検索すると、以下のように表示されます。


お店の紹介や地図も一緒に表示されるので、探しやすいですね。
また〇〇市などの場所を指定しない場合は、自動的に「近くの」という意図が含まれ、現在地から近いお店や施設が検索結果に表示されます。たとえば旅行先で、「ガソリンスタンド」と検索すれば、最も近い場所のガソリンスタンドを表示してくれので、ガソリンがなくなりそうな時に非常に便利ですね。
このようにGoogleではVisit-in-personクエリの検索意図を満たすために、さまざまな工夫が施されています。
4:検索意図における2つのニーズ
検索意図は以下の2つのニーズに分類されます。
- 顕在ニーズ
- 潜在ニーズ
順番に解説しますね。
1. 顕在ニーズ
顕在ニーズとは、
検索ユーザーがすでに把握しているニーズ
のことを言います。つまりユーザーが何かを検索しようとしている時に、「これを知りたい!」と自分でも気づいているニーズのこと。
たとえば「ブログ 始め方 副業」というキーワードだったら、

- 副業としてブログを始める方法を知りたいなあ
- ブログで副業を始めるメリット・デメリットを知りたいなあ
のように、ユーザー自身調べたいと思って検索しています。

顕在ニーズは、検索キーワードから読み取りやすいのが特徴です。
2. 潜在ニーズ
潜在ニーズとは、
ユーザーが検索している段階で、まだ把握していないニーズ
のことを言います。いわば検索したキーワードの裏側に潜む、ユーザーのニーズのこと。

ユーザーが最終的に求めている「ゴール」とも言えますね。
たとえば「ブログ 始め方 副業」の潜在ニーズを考えると、

- 副業としてブログで稼ぐ方法知りたい!
- ブログで稼ぎたいけど、会社にばれたくないなあ。
などの裏側のニーズがあります。

副業としてブログを始めるゴールは「ブログで稼ぐこと、収入を得ること」ですよね。
つまり顕在ニーズを満たした後に知りたいことが潜在ニーズです。ここで例として挙げた「ブログ 始め方 副業」の顕在ニーズと潜在ニーズをまとめます。
✓「ブログ 始め方 副業」」の顕在ニーズ・潜在ニーズ
顕在ニーズ
- 副業ブログの始め方を知りたい
- 副業ブログのメリット・デメリットを知りたい
潜在ニーズ
・副業ブログの稼ぎ方を知りたい
・ブログで稼いだことを、会社にばれたくない
このように顕在ニーズだけではなく、潜在ニーズまで踏みこんで検索意図を読み取れば、ユーザー満足度は上がり、結果的にGoogleの評価も上がって上位表示につながっていきます。
SEOにおいて検索意図が重要な理由3つ

ここからはSEOを実践していく上で、検索意図が重要な理由を3つ紹介します。
- Googleの理念に通じる
- ユーザーの満足度が上がる
- 再検索させない記事が書ける
順番に解説しますね。
1:Googleの理念に通じる
Googleが掲げる理念が書かれている「Googleが掲げる10の事実」には以下のように記載されています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。(一部抜粋)
10. 「すばらしい」では足りない。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。(一部抜粋)
>>Googleが掲げる10の事実
このように私たちがブログサイトを運営する際も、「ユーザーファーストを心掛け、検索意図を満たしたコンテンツ作りやサイト設計が大切である」とGoogleは示唆しています。Googleから評価され上位表示させるためにも、検索意図を理解しユーザーを満足させることが重要になってきます。
2:ユーザーの満足度が上がる
検索意図はいわばユーザーが求めていることです。検索意図が理解できれば「ユーザーが何に悩んでいて、何を解決したいのか」が分かります。

自分よがりの記事ではなく、ユーザーファーストな記事を書くことが、ユーザーの満足度を高めるのに大切なことですね。
さらに検索意図を満たすことで、
- サイトの滞在時間が増える
- サイト内の回遊率が上がる
- サイトのアクセス数が伸びる
のような結果につながり、Googleからの評価も高まって上位表示されます。

常にユーザーファーストを考え、検索意図を満たす記事を目指すことが大事ですね。
3:再検索させない記事が書ける
検索意図を満たした記事を書けば、ユーザーが再検索をして他の記事を探すという可能性が低くなります。さらに詳細記事などに内部リンクで誘導すれば、その記事も読んでもらえるのでサイトの回遊率が高まりますね。
逆にユーザーが記事を読み終わった後に再検索するということは、内容に満足できずに、他の記事を見ようとしているからです。

ユーザーがサイトから離脱して再検索することは、SEOの観点からマイナス評価です。
ユーザーに再検索させないためには、
- キーワードの顕在ニーズ・潜在ニーズを把握する
- 2つのニーズを満たす記事内容を書く
- よりニーズを満たすために、詳細を別記事に内部リンク
という対策が必要です。

ユーザーに再検索させない記事を書くためにも、検索意図を十分理解し、記事に反映させることが大切ですね。
【SEOに必須】検索意図の調べ方9つ

ここからはSEOに必須な検索意図の調べ方を9つ紹介します。
- 検索上位の記事をチェック
- サジェストキーワードをチェック
- 関連キーワードをチェック
- 共起語をチェック
- Yahoo!知恵袋をチェック
- バーティカル検索をチェック
- ユニバーサル検索をチェック
- リスティング広告をチェック
- Googleサーチコンソールをチェック
順番に解説しますね。
ポイント
Googleの検索機能使って調べる場合は、今までの閲覧履歴が反映されない「シークレットモード」の使用を推奨します。
GoogleのChromeを使った、シークレットモードで検索する方法は以下の通りです。

- アドレスバーの右の「その他アイコン」をクリック
- 「新しいシークレット ウィンドウ」をクリック
1:検索上位の記事をチェック
検索上位に表示されている記事は、Googleが「ユーザーの検索意図を満たしている記事」だと判断しているものです。

検索上位の記事は現時点において「ユーザーのニーズに合致している」と考えてOK。
つまりユーザーの検索意図を理解するためには、上位の記事を確認することが必須です。
確認する内容は以下の3つです。
- 記事のターゲットは誰か?
- ターゲットの顕在ニーズは何か?
- ターゲットの潜在ニーズは何か?
記事のターゲットとは、
年代・性別・職業を設定した人物像
を言います。
たとえば本記事のターゲット・顕在ニーズ・潜在ニーズは以下の通りです。
ターゲット
20代~50代 男女 ブログやWebライターで記事作成している初心者の方向け
顕在ニーズ
- そもそも検索意図ってなに?
- SEOにおいて検索意図って重要なの?
- 検索意図を調べる具体的な方法を知りたいなあ。
潜在ニーズ
- 検索意図を満たしたコンテンツを作りたいな。
- 検索意図を満たすためのコツってあるの?

本記事では上記の顕在ニーズ・潜在ニーズをそのまま見出しの構成になっています。
このように記事内容を確認することで、検索意図が読み取れるようになりますね。キーワードの裏に潜むユーザーの悩みを、検索上位の記事を参考に分析していきましょう。
2:サジェストキーワードをチェック
サジェストキーワードとは、
検索窓にキーワードを入力した時に、候補として表示されるキーワード
のことを言います。
たとえば「ブログ 始め方 副業」のサジェストキーワードは、以下のように表示されました。

Googleが検索意図を考慮して、「ブログ 始め方 副業」を知りたいユーザーに、上記のようなキーワードを提案しています。

サジェストキーワードによって、ユーザーが求めている内容が読み取れますね。
上記の例で言うと「ブログ 始め方 副業」というキーワードに対して、「ブログ 副業 稼げない」や「ブログ 収益化」などのサジェストキーワードが表示されています。表示されたサジェストキーワードの内、10個中7個はブログ収入にかかわるキーワードです。

つまり「ブログの始め方を知りたい」というユーザーは、「ブログでの稼ぎ方を知りたい」という潜在ニーズがあることが分かります。
このようにサジェストキーワードは検索意図を理解するのに役立つので、ピックアップしておきましょう。
3:関連キーワードをチェック
関連キーワードとは、
Google検索をすると、検索結果の下部に表示されるキーワード
のことを言います。

「他のキーワード」として表示されていますね。
たとえば「ブログ 始め方 副業」と検索すると、検索結果の下部には以下のような関連キーワードが表示されます。

この関連キーワードは、ユーザーが実際に検索しているキーワードとなるため、記事と記事のつながりや読者ニーズをつかむヒントとして活用できます。また「ブログ 始め方 副業」とキーワードを入力して、満足の記事がなくて、再検索する際に入力した再検索キーワードとも呼ばれています。
表示された関連キーワードを分析すると、8個中4個はブログ収入にかかわるキーワードです。サジェストキーワードと同様に、やはり「ブログ 始め方 副業」というキーワードには、

副業としてブログで稼ぐ方法や収入の実態を知りたい!
という潜在ニーズが強く出ていることが分かります。

関連キーワードにはユーザーの潜在ニーズを知るヒントが隠されていますね。
4:共起語をチェック
共起語とは、
指定したキーワードの他に、頻繁に使われている単語
のことを言います。
無料ツール「ラッコキーワード」を使えば、Googleの検索上位20記事から抽出した共起語が調べられます。

使い方は「ラッコキーワード」にアクセスして、検索ワードを入力するだけ。
ここでは「ラッコキーワード」を使った共起語を調べる方法を紹介します。以下のリンクをクリックして、「ラッコキーワード」のサイトにアクセスしてください。
クリックすると以下のようなページにアクセスします。

- 検索窓にキーワードを入力
- 「共起語」を選択する
- 虫眼鏡マークをクリックする
今回は例として「ブログ 始め方 副業」と入力すると、以下のように共起語の一覧が表示されます。

「共起回数 ページ全体」をクリック
「共起回数 ページ全体」をクリックすると、以下のように回数順に共起語が並び変わります。

「ブログ」「副業」以外で多く使われている共起語として、
- WordPress(243)
- 収益(236)
- 方法(150)
などと取得できました。
ここから見ても「ブログ 始め方 副業」に関する記事では、単にWordPressでの始め方を説明しているのではなく、収益に関する内容を盛り込んでいると考えられます。

共起語はユーザーの顕在ニーズ・潜在ニーズを分析するのに役立ちますね。
簡単に共起語を調査できるので、ユーザーニーズを分析する際は必ずチェックしましょう。
5:Yahoo!知恵袋をチェック
Yahoo!知恵袋はユーザーのリアルな悩みを知れるQ&Aサイトです。たとえば「ブログ 始め方 副業」で検索すると、以下のような投稿がされています。

検索上位の4件は広告なので、閲覧の際は注意してください。
このようにQ&Aのやり取りをみることで、ユーザーの悩みをそのまま理解できるので、検索意図を考えるのに役立ちます。

また「ベストアンサー」として解決していれば、ユーザーはその回答に満足しているので参考になりますね。
記事のターゲットが「どんなことに悩み、どんな回答を望んでいるか」がイメージしやすくなります。
6:バーティカル検索をチェック
バーティカル検索とは、
Google検索したときに、カテゴリを指定して検索する方法
のことを言います。
ユーザーが選べるカテゴリは以下の通り。
検索カテゴリ
- すべて
- 画像
- 動画
- ショッピング
- ニュース
- 地図
- 書籍
- フライト
- ファイナンス

これらのカテゴリは、入力したキーワードによって並び順が変わります。
つまりGoogleが検索意図に応じて、おすすめのカテゴリをユーザーに提案している機能と言えます。ここからはキーワードの違いによって、どのように並び順が変わるのか見ていきましょう。
✓「ブログ 始め方 副業」の場合

カテゴリの順番
- すべて
- ニュース
- 動画
- 画像
- 書籍
このキーワードでは「すべて」の次に「ニュース」→「動画」→「画像」の順でカテゴリが並んでいます。この結果から、文章を中心に動画や画像も一緒に「視覚的に学びたい」というユーザーの検索意図が読み取れますね。

このようなキーワードでは、記事の中に動画や画像を埋め込むとユーザーの満足度が上がると考えられます。
✓「ブログ 本 おすすめ」の場合

カテゴリの順番
- すべて
- ショッピング
- 画像
- ニュース
- 動画
このキーワードでは優先的に「ショッピング」が並んでいるので、ユーザーの検索意図としては、

ブログ運営におすすめの本を買いたい!
とわかりますね。
このキーワードで記事を書く際は、本をおすすめする理由を伝えながら、アマゾンや楽天などのサイトで買えるようなリンクをわかりやすく貼ると、ユーザーの満足度は上がり購入につながる可能性が高いですね。

このようにバーティカル検索のカテゴリーの順番を記事に考慮することで、ユーザーの検索意図を満たすことに近づきます。
検索意図を調べる際は、バーティカル検索のカテゴリ順番も一緒に確認していきましょう。
7:ユニバーサル検索をチェック
ユニバーサル検索とは、
Google検索したときに、キーワードに関するさまざまな情報が表示される機能
のことを言います。
表示される情報は以下のようなものがあります。
- 画像
- 動画
- ショッピング
- ニュース
- 地図
- 書籍
- フライト
- ファイナンス
たとえば「ブログ 本 おすすめ」と検索すると、以下のような情報が表示されました。


赤枠のように、画像のスライドが表示されました。
このキーワードでは本の紹介をしながら、表紙などの画像も一緒に掲載すると、ユーザーの検索意図が満たされると考えられます。このようにバーティカル検索の情報から、Googleが検索意図を満たすコンテンツとして判断している内容を把握できますね。
8:リスティング広告をチェック
リスティング広告とは、
検索エンジンの連動型広告
のことを言います。
たとえば「ブログ 始め方 副業」と検索すると、以下のようなリスティング広告が掲載されています。


このキーワードでわざわざお金を払って広告掲載しているということは、収益が見込めるキーワード、つまり「儲かるキーワード」であると言えます。
リスティング広告が掲載されていたら、その記事の内容を見て「どのような記事の方向性なのか?」を分析すると、検索意図を満たせる上に、成約率の高い記事を書けることにつながります。
9:Googleサーチコンソールをチェック
Googleが提供するツール「サーチコンソール」の検索クエリを見れば、どのようなキーワードでユーザーがサイトに流入しているかがわかります。

サーチコンソールは記事のリライトをする際に、威力を発揮します。
自分が狙っていたものとは別のキーワードで流入していることもあり、検索意図を把握するために非常に重要な分析ですね。
「サーチコンソール」にアクセスして、「検索パフォーマンス」というカテゴリをクリックすれば調査できます。思わぬキーワードで検索していることもあるので、取り入れることで競合サイトと差別化を図れることもあります。

無料で分析できるので、定期的に確認していきましょう。
なおサーチコンソールをまだ登録していない方は、「ConoHa WINGを使ったWordPressブログの始め方7ステップ【最短10分】⑦Googleサーチコンソールの設定をする」で解説しているので参考にしてください。
検索意図からSEOに強いコンテンツを作成する方法5ステップ

ここからはキーワードの検索意図からSEOに強いコンテンツを作るための手順を、5ステップで解説します。
- キーワード選定をする
- ペルソナを設定する
- 検索意図を調べる
- 検索意図を見出し・本文に反映させる
- タイトルに検索意図を盛り込む
順番に解説しますね。
1:キーワード選定をする
コンテンツ作りの始まりとして、まずはキーワード選定をしていきましょう。

SEOで検索上位に表示させて、たくさんのユーザーに記事を見てもらうには、キーワード選定が不可欠です。
キーワード選定を怠ると、狙いとするユーザーにコンテンツを届けられず、なかなか集客や成約ができない状況になります。SEOに強いキーワード選定の方法は以下の記事で解説しているので参考にしてください。
>>SEOに強いキーワード選定の方法5ステップと検索上位にするコツ7つ
2:ペルソナを設定する
検索意図を満たす記事を書くためには、まずはペルソナを明確にする必要があります。
ペルソナとは、
年代や性別、家族構成などを詳細に設定した人物像
のこと言います。
ペルソナの設定項目は以下の通りです。
ペルソナの設定項目
- 年齢
- 性別
- 世帯規模
- 所得
- 職業
- 学歴
- 生活状況
- 悩み
- 夢
- 住所(地域性がある記事を書く場合のみ)
※このペルソナ設定は、書籍「10倍売れるWebコピーライティング」を参考にしています。
たとえば「ブログ 始め方 副業」というキーワードに対して、ペルソナが『35歳 男性 会社員』であれば、

ブログで稼いでも、会社にばれない方法はないかな?
のようなサラリーマン特有の検索意図が考えられます。
一方ペルソナが『30歳 女性 主婦』であれば、

ブログは子育てと両立できるかな?
のように考えますよね。

つまりペルソナによって潜在ニーズが変わってきます。
書こうとしている記事のペルソナを明確にしていないと、潜在ニーズを見落とす恐れがあります。検索意図を満たすコンテンツを作り出すためにも、ペルソナ設定は確実に行っていきましょう。
3:検索意図を調べる
次に選定したキーワードを、先述した「【SEOに必須】検索意図を調べる方法9つ」で分析しましょう。特にこのステップでは顕在ニーズだけではなく、潜在ニーズまで踏みこんで検索意図を読み取ることが重要です。
設定したペルソナを考えながら、検索意図を分析する内容は以下の通りです。
- なぜ特定のキーワードで検索したのか?【顕在ニーズ】
- どのような思いで記事を読んでいるのか?【潜在ニーズ】
- ペルソナのゴールは何か?【潜在ニーズ】
つまり1の顕在ニーズだけでは不十分で、2、3の潜在ニーズまで深く読み取る必要があります。
たとえばキーワードが「ブログ 始め方 副業」、ペルソナが『35歳 男性 会社員』の場合を例に考えていきましょう。
1. なぜ特定のキーワードで検索したのか?【顕在ニーズ】

副業でブログを始める方法を知りたいなあ
2. どのような思いで記事を読んでいるのか?【潜在ニーズ】

どのように始めれば、稼げるようになるのかな?
3. ペルソナのゴールは何か?【潜在ニーズ】

ブログで月5万円稼げるようになりたいな。

この3つポイントを満たすように、検索意図を分析していきましょう。
ユーザーの満足度を上げて、再検索させないコンテンツにするためにも、検索意図を網羅することが重要です。
4:検索意図を見出し・本文に反映させる
検索意図が把握できたら、検索上位の記事を参考に、見出しを作っていきましょう。
たとえばキーワードが「ブログ 始め方 副業」、ペルソナが『35歳 男性 会社員』の場合であれば、以下のような顕在ニーズ・潜在ニーズが考えられます。
顕在ニーズ
- 副業でのブログの始め方を知りたい
- 副業でブログを始めるメリット・デメリットを知りたい
潜在ニーズ
- 副業ブログで稼ぐ方法を知りたい
- 会社にばれない方法を知りたい
このような顕在ニーズ・潜在ニーズが決まったら、その内容をもとにそのまま見出しを作っていきます。
見出し例
- 副業でブログを始める方法〇ステップ
- 副業でブログを始めるメリット・デメリット
- 副業ブログで稼ぐ仕組みとコツ〇つ
- サラリーマンが副業でブログを始める際の注意点〇つ
※この見出しはあくまで例です。
検索意図に1つずつ見出しを作っていけば、記事構成の完成です。

この記事構成をもとに、本文を書いていきましょう。
具体的な本文の書き方は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
>>【初心者でも簡単】Webライターに必要な5つの文章の型【テンプレート付】
5:タイトルに検索意図を盛り込む
最後に検索意図をタイトルに含ませましょう。
たとえば先述した「ブログ 始め方 副業」の見出しから考えられるタイトルは以下の通りです。
タイトル例
【サラリーマン向け】副業ブログの始め方〇ステップと稼ぐコツ・注意点を徹底解説
検索意図が満たされるタイトルがついていれば、クリック率が高まり記事を読んでもらう可能性が高まります。

ユーザーが記事で1番最初に見るのはタイトルなので、検索意図を含んだ魅力的なタイトルをつけていきましょう。
【SEO対策】検索意図をコンテンツに活かすコツ3つ

ここからはユーザーの検索意図を満たすためのコツを3つ紹介します。
- 潜在ニーズを重視する
- 網羅性を高める
- 独自性を出す
順番に解説しますね。
1:潜在ニーズを重視する
先述したように、ユーザーの検索意図を満たす記事を作成する上で、潜在ニーズを考えることは非常に大切です。

潜在ニーズを満たせないと、結果的にSEOで検索上位に表示させるのも難しくなります。
潜在ニーズを含めたの検索意図の調べ方は、本記事の「【SEOに必須】検索意図を調べる方法9つ」を参考にしてください。
ここまで読んだ方には、以下のように思うかもしれません。

潜在ニーズがたくさん見つかったけど、すべて1記事に盛り込まなきゃいけないの?

この回答としては「1記事ですべてを盛り込まなくてOK」です。
すべて盛り込むと、非常に長い記事になる可能性があり、かえって読みにくくなりますよね。そんなときは概要を書いて、詳しい情報は内部リンクで他の記事に飛ばして解説していきましょう。

サイト全体で潜在ニーズを満たしていくイメージです。
潜在ニーズは幅広い上に奥深く、1記事では解決できないことが多いので、詳細は他の記事に飛ばしてサイト全体で網羅していく設計が大切です。
2:網羅性を高める
記事の網羅性はユーザーに再検索させないための大事な要素。
たとえばあなたが「副業でブログを始めたい」と思っているとき、以下のどちらの記事を読みたいと思うでしょうか?
- ケース1:副業ブログの始め方だけを解説している記事
- ケース2:副業ブログの始め方・メリット・デメリット・稼ぎ方・注意点などが幅広く書かれた記事

ケース2の網羅的書かれた記事ですよね。
たとえケース1を読んだとしても、

始め方はわかったから、もっと先を知りたいな
と感じて、再検索することでしょう。
ここでケース1とケース2の記事を見た後の、ユーザー行動を考えてみましょう。
ケース1:副業ブログの始め方だけを解説している記事
記事の内容に物足りなさを感じたので、
- 検索結果に戻って、他の記事を見る
- 同じようなキーワードで再検索をする
ケース2:副業ブログの始め方・メリット・デメリット・稼ぎ方・注意点などが幅広く書かれた記事
記事の内容に満足したので、
- 検索を終了する
- 内部リンクをクリックして、関連記事を読む
このように検索意図を満たせるかどうかで、その後のユーザー行動が変わってきます。

記事を書く以上、ケース2を目指してユーザーの満足を上げたいですね。
なお検索意図を網羅する方法は以下のステップです。
- 検索上位10記事を順番にチェック
- すべての記事で共通に扱われている情報を盛り込む
- 共通していない内容は、ペルソナを考えて必要であれば盛り込む
ポイントはペルソナにとって情報不足にならないようにすること。
ユーザーにとって「充実した内容だった!他の記事を読む必要がないな」と思ってもらえるような記事構成を心掛けることが大切です。
3:独自性を出す
検索上位の記事の内容を網羅することは必須ですが、それだけで終わると独自性が低く、ユーザーに魅力的なコンテンツには仕上がりません。
「Google検索セントラル」でも以下のように記事のオリジナリティを求めています。
オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。(一部抜粋)
Google検索セントラル

つまり記事内容を網羅したうえで、+α自分で考えたコンテンツを加えるイメージです。
「自分で考えたコンテンツ」とは次のようなものを指します。
- 実例を盛り込む
- 体験談を入れる
- 専門家へのインタビューを載せる
- 情報を表・画像・動画などにまとめる
- SNSなどでアンケートをとり、結果を公表する
たとえば「Webライターで1万円稼いだ方法」を記事にする場合、以下のような情報をまとめると独自性がアップします。
- 文字数
- 文字単価
- 執筆時間(→タイマーで計る)
- 手取りの報酬額
- 時給(手取り報酬額÷執筆時間)

これはあなたしか持っていない貴重な情報ですね。
この情報に加えて自分の体験談を加えると、より独自性が増してユーザーの満足度は上がります。「記事の独自性」というと難しく感じますが、まずは自分のできる範囲からコンテンツを増やして、少しずつ記事のオリジナリティを高めていきましょう。
まとめ:ユーザーの検索意図を理解して、SEOで上位表示を目指そう!

本記事はSEOライティングをする上で必須の検索意図について、基礎知識・調べ方・コンテンツに活かすコツまで網羅的に解説しました。
本記事の要約
✓SEOにおける検索意図とは?
ユーザーがキーワードを検索する目的
✓SEOにおいて検索意図が重要な理由3つ
- Googleの理念に通じる
- ユーザーの満足度が上がる
- 再検索させない記事が書ける
✓【SEOに必須】検索意図の調べ方9つ
- 検索上位の記事をチェック
- サジェストキーワードをチェック
- 関連キーワードをチェック
- 共起語をチェック
- Yahoo!知恵袋をチェック
- バーティカル検索をチェック
- ユニバーサル検索をチェック
- リスティング広告をチェック
- Googleサーチコンソールをチェック
✓検索意図からSEOに強いコンテンツを作成する方法5ステップ
- キーワード選定をする
- ペルソナを設定する
- 検索意図を調べる
- 検索意図を見出し・本文に反映させる
- タイトルに検索意図を盛り込む
✓【SEO対策】検索意図をコンテンツに活かすコツ3つ
- 潜在ニーズを重視する
- 網羅性を高める
- 独自性を出す
SEOの記事を書く上でユーザーの検索意図を理解することは難しく、初心者の方にとって何から手をつけたら良いかわからないですよね。しかし今回紹介した基礎知識を把握し、調べ方・コツを実践すれば、初心者の方でも検索意図を満たしたコンテンツを作れるようになります。

本記事を何度も読み返し、ユーザーのニーズ分析力をつけて、SEOで上位表示を目指していきましょう!
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